【石川佳純選手】
-いつのまにかチャレンジャーの立場から、他のチームからのマークが厳しくなった中で、前大会に続きメダル獲得しました。結果を振り返ってどうでしたか?
石川 ほっとしたという気持ちが4年前にはなかったので、すごくうれしいのとほっとした気持ちが半分づつくらいです。
-ほっとしたというのはどういうところですか?
石川 4年前ロンドンで初めてメダルを獲得して、そこからの4年間はずっと大きな大会でも決勝に残ってこれてきていたので、今回も必ずメダルが欲しいという気持ちでリオにきました。
-シンガポールのエースの選手と個人戦であたりました。自ら志願したということですが?
石川 はい、そうです。前半で相手のエースに勝つことができればチームにも流れがくるかなと思いましたし、ここを勝てれば(チームとしても)勝てるのかなと思ったので監督に志願しました。
-通常だとエースは負けてはいけないのでエース同士の対決は避けるんですよね?
石川 そうですね。前半はエースと相手の2番手が当たるようになっているので、基本は当たらないですね。
-最初ミスが多かった中、ちょっとずつ修正していきましたがそこは4年前に比べて余裕が出てきた?
石川 4年前のロンドンの個人のメダル決定戦で当たったのが今日の選手だったんですけど、4年前では負けてしまったので、4年後の今日勝てたというのが4年間の成長かなと思います。
-個人では初戦で北朝鮮の選手にあたって敗れてしまって中国の選手とは今回対戦がなかったのですが、4年後、中国の選手に勝つにはどういうところが伸びていけばよいと思いますか?
石川 今回も中国の選手に挑戦することを目標にやってきていたので、対戦できなくて残念だったんですが、これからの4年でもっと全体的なレベルをあげることと、自分の得意なサーブとレシーブ、先手をとっていく卓球をもっと磨きたいと思います。
-東京の目標を教えてください。
石川 目標はシングルでも団体でもメダル獲得です。
【伊藤美誠選手】
-初めての五輪、プレッシャーがないと言っていましたが。
伊藤 はい、全然ないですね。緊張もせず、思い切ってできました。
-3位決定戦のシンガポール戦、相手の選手は格上のエースでしたが、堂々としたプレーでした
伊藤 難解か対戦したことがあって、1度勝った相手でもあるので、本当に勝つチャンスはあるなという思いでやっていました。
-日本代表チームは仲が良いですね。先輩に対してもフランクに話しかけていました。上下関係はないんですか?
伊藤 あるんですけど団体戦もあるのでいろいろ話したり、コミュニケーションをとったりすることが大事になっていくっと思うので、そういうところをしっかりやっています。
-先輩を手ぶらで返すわけにはいかないと言っていましたが、その通りになりました。
伊藤 本当にみんなで日本にメダルをもって帰りたいという思いが強かったので、本当にメダルがとれてよかったなと思います。
-始まる前に台の下でサインの練習をやってますが、どういうことをやっている?
伊藤 あれは本当にサインです。3球目を打つ人が、分かりやすいようなサインを出しています。
-4球目の人が出すんですか?
伊藤 選手によって違ったりとかありますが、私達はお互いに出しています。
-先輩のことを尊重することはない?
伊藤 試合なので、そこはお互いに思ったことを言って、感じたことをしっかり考えて、ということが多いです。
-4年後、19歳です。東京で目指すものは?個人戦も出てみたい?
伊藤 絶対にでたいなという思いは強いです。
-先輩2人を追い越さないといけないですね?
伊藤 今度は出場するのもどんどん難しくなっていくと思うので、しっかりシングルスにも出場していい色のメダルを取りたいなと思います。
【福原愛選手】
-今回いろいろなオリンピックを経験されたと思いますが、最年長になってこのチームはいかがですか?
福原 本当に最高のチームメイトに恵まれて、本当に幸せでした。
-改めて今回のメダル、どんなメダルですか?
福原 ロンドンの時のメダルもものすごくうれしいんですが、ロンドンからリオの4年間、ものすごく苦しい4年間だったので、今回こうしてメダルをとることができて、ロンドンと同じくらい、いやそれ以上嬉しいです。
-若いときから日本の卓球を引っ張ってくれた福原選手ですが、15歳の佐藤選手、男子卓球もついにメダル獲得。今の日本卓球をどうみていますか?
福原 今回、男女ともに全員がメダルを獲得することができたので、全員で首にメダルをかけて日本に帰ることができて本当にうれしいです。
-なぜ、日本は強くなったと思いますか?
福原 ひとりひとりが努力した結果がオリンピックのメダルに結びついたと思います。
-ますます卓球の注目が集まりますね。
福原 いつも応援して下さって、今回も遠いブラジルにも関わらず応援にかけつけてくださった方や、遠い日本から時差があっても毎日応援して下さった皆様に感謝の気持ちで一杯です。
-東京オリンピックはどうですか?
福原 試合が終わったばかりなので、まだ3人でお祝いもしていないですし、勝利の余韻に浸りたいですね。
<2016年8月17日放送 「土屋礼央 レオなるど」より>