受けてます!映画「シン・ゴジラ」。
公開4週目の時点で累計動員300万人を突破!
週刊誌では早くも興行収入100億円もイケル!なんて記事もあります。
今回わたし高嶋がまず気になったのが、映画のタイトル。
カタカナで「シン・ゴジラ」。
「シン」は「新」であり「真」であり「神」の意味があるそうです。
わたしは、これまで「ゴジラ」全作品みているわけではありませんが、今回の「シン・ゴジラ」は、はっきりいって一番面白かった。
先週、この「あさラジ」にお越しいただいた元防衛大臣の、石破茂さんは
「何故ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解が出来ません。『国または国に準ずる組織による、我が国に対する急迫不正の武力攻撃』ではないのですから、害獣駆除として災害派遣で対処するのが法的には妥当」
とコメント。マジメですね~。
話題の「シン・ゴジラ」今回は脚本、そして総監督が、アニメファンの中では超がつくほどの、有名な人なんだそうです。
わたしは初めて名前を聞きましたが「庵野秀明さん」。
庵野さんは、社会現象を巻き越した「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメを作った人。
私はこのアニメの名前は聞いたことありますが、実際に見たことはありません。
庵野秀明さんは1960年山口県宇部の出身、現在56歳。
学生時代は少女漫画や、特撮ヒーロー「ウルトラマン」、そしてアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を夢中で見て育った。
また映画も大好きで特に「犬神家の一族」の市川崑監督や、「激動の昭和史 沖縄決戦」「日本のいちばん長い日」の岡本喜八監督、この、ふたりの映画監督を敬愛している。
庵野秀明さんは大学中退後、アニメ雑誌に載っていた「アニメ映画の手伝い」の募集を見て上京。
そこで、ある人と運命的な出会いを果たします。その人こそ、あの宮崎駿さん。
その時、参加した映画が1984年公開の映画「風の谷のナウシカ」。
面接に持参した大量の原画を見て、宮崎駿さんが高く評価。クライマックスのシーンの原画の担当を任されたそうです。
その後ふたりは師弟関係、そして1995年に庵野さんのエヴァンゲリオンが大ヒットするとライバルになっていきます。
1997年には宮崎駿さんの映画「もののけ姫」の公開の1週間後に庵野さんの映画「エヴァンゲリオン」が公開。
庵野さんが「宮崎さんの映画は、トトロまではよかった」と発言すると、負けじと宮崎さんも「テレビ版のエヴァンゲリオンは三分と観られない。観るに堪えないですね」と痛烈批判。
関係者そしてアニメファンは、ふたりは完全に仲たがいをしていると思っていた。
しかし2002年、庵野さんの結婚式では宮崎さんに仲人を頼んだそうです。
ふたりは喧嘩したり仲直りしたり、それを繰り返していた。
そして2012年、映画「エヴァンゲリオン」の最新作公開後に庵野さんは精神的に追い詰められて、心の病にかかってしまった。
エヴァンゲリオンというのは、とにかく内容が複雑なんだそうです。
またファンも多く、新作を作れば作るほど期待が大きくなる。
そのプレッシャーは計り知れません。
庵野さんが「アニメ」から逃げ出そうと悩み苦しんでいた時、師匠でもありライバルでもある宮崎駿さんは映画「風立ちぬ」を制作していました。
そして実は、この映画の主人公、堀越二郎の声優を担当したのがなにをかくそう、庵野秀明さんなんです。
宮崎さんは庵野さんの声優起用についてインタビューでこんなことを語っている。
「現代で一番傷つきながら生きている、そういう感じが声に出ているのが庵野」。
庵野さんのこれまでの人生の歩みを調べていくと、
今回の「シン・ゴジラ」のゴジラの姿、なんとなく、切なく、哀愁があるようにも思えてきます。
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8月29日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より