「一番一番集中や。プロやから注目されないと」大相撲大関・豪栄道豪太郎(30歳) スポーツ人間模様

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豪栄道豪太郎

大相撲秋場所8日目  豪栄道が寄り切りで嘉風を下す=両国国技館 写真:共同通信

大相撲大関豪栄道。
ただ1人、全勝で勝ち越しを決め、カド番を脱出しました。
初日からの全勝ターンは2012年九州場所以来です。
「一番一番、集中や。プロやから、注目されないといけないでしょう。」
好調時は関西弁で話す豪栄道、7日目に全勝対決で同期の隠岐の海を下したことが、ますます勢いに乗るきっかけになりました。
今場所を加え、大関在位13場所で2ケタ勝利がわずかに1度で、カド番が4回もあります。
はっきりいって、実績だけで評価をすれば、大関は?と疑問符がつきますが、いったい、今場所は何が違うのか?についての豪栄道本人の弁は、
「しっかりけいこができた。」

とにかく、けがに悩まされ続けたことが要因です。また、こんなことをいっては失礼かもしれませんが、白鵬の休場でヤル気が違います。
豪栄道に限らず、好調な力士全員が優勝のチャンスあり-と。
口にこそ出しませんがそう思っている節があります。

相撲界ナンバーワンと自任する焼き肉好きだけあって、週に4回も通います。
かといって、がむしゃらに食べるわけではなく「いい加減な焼き方は許さない」と豪語する焼き肉奉行。
もっとも、ナマ魚、すしなどが苦手で、どうしても肉が主食で、意外にも「高級店には行かない。値段の安い店でたくさん食べるのがいい。」という徹底ぶり。となると生活習慣病などが気になるところですが、豪栄道は、このあたりもしっかりしており、「焼き肉を食べる時は、ビール、ご飯を食べない。」

今場所も、同じ30歳、稀勢の里が綱取りで注目を集めていますが、場所前から、「おれも目立ちたい」とボヤいていました。
豪栄道が損をしているのは、生来の仏頂面かもしれません。
小学生の頃から態度が大きいとみられがちで、ご両親が「先が思いやられる」と、礼節を学ばせるために、相撲大会へ強制的に出場させられています。
そこで、天性の素質が開花して高校時代は11個のタイトルを獲得し現在に至ります。
人生は本当にわかりません。

自慢は虫歯がないこと。
「すぐに歯がかけてしまう。かけた歯で、唇や口の中を切ったりした。」
保護をする目的で、マウスピースが以前から手放せませんが、だいたい2カ月程度でダメになってしまう。
力士も歯が命。仏頂面がトレードマークのようになった豪栄道ですが、今場所は思わず、笑みがこぼれるシーンが多いことを付け加えておきます。

9月19日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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