ポージングディレクター中井信之の誰でも美しく見えるしぐさ講座
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リスナーと同じ目線で語れる“等身大パーソナリティ”の土屋礼央がお送りする“トーク&バラエティ”『土屋礼央 レオなるど』。
11/8(火)15時の「レオなるど大学」は「美しい立ち居振る舞い」を研究、分析してこれまでに5,000人を超えるタレント、モデル、女優さんなどに指導されたポージングディレクターの中井信之さんをお迎えして、「美しく見えるポージング」をお聞きしました。
【ポージングディレクターとは?】
土屋)頭の上に花瓶を置いても倒れないのではないかと思うくらい、素敵な姿勢です。ポージングディレクターというのはどういった職業なのですか?
中井)普段生活している中でいろいろ意識をしないで体を動かしていますが、それをちょっと意識的に動かすと、人にいろいろなメッセージを与えられたり、コミュニケーションがスムーズになるという、まじめなものです。
もう一つは、表現として人に美しく見せる、いわゆるモデルさんのするようなポージングのレッスンと両軸でやっています。
土屋)『美人なしぐさ』という中井さんの著者がありますが、いろいろな女性を見ていて美しさとは何か、その心理を発見された、と伺っています。
【美しく見せるには「ひねる」「傾ける」「重ねる」…HKKの法則】
中井)実はレオナルド・ダ・ヴィンチがヒントになっています。レオを解析して3次元を経て2次元にするので、これは線ではないかと。それで線でいろいろ考えました。人間の体も線で区切るとHKKの法則という、ひねる、傾ける、重ねるということを考えました。
土屋)それはどういうことですか?
中井)これはエネルギーの話なんです。「ひねる」ということは形があってエネルギーがたまって壊れる寸前の膨らんだ感じです。「傾ける」というのは、まっすぐなものが強いのですが、傾くことにちょっと弱さが出て儚くなる。「重ねる」というのは、ものが重なっていくと重厚な感じがします。奥行が出て落ち着いたりゴージャスな感じもする。と3つに区切ってみました。
土屋)そうは言っても美人は素材がいいからきれいに見えるでしょって思っちゃいますが、しぐさで変わるんですか?
【滝川クリステルさんが実践している、45度にひねり、前傾し、手を前で重ねる】
中井)美人の方とそうでない方、そうでない方がんばれ! と思うわけです。そこで自分に見えるしぐさというものがあれば、つまり雰囲気で解決できるのではないかというところで作ったのがこの本です。
土屋)角度ということもあるのですか? 滝川クリステルさんのような?
中井)みなさん、滝川クリステルさんのイメージが強いと思って書かせていただいたのですが、座っている時に45度向いているとか言いますが、正面からカメラの方向に向かって意志的に45度ひねって見るというのが「ひねる」という形。みなさん、あまり気づいていませんが、ちょっと前傾しているというとやさしさが出る。まっすぐではなく、ちょっと前傾するつまり「傾ける」というところが大きなポイントです。
増山)ちょっとテーブルとかに乗っかった感じですね。
土屋)前に傾けて、「ようこそいらっしゃいました」みたいな感じですね。
中井)そうです。ちょっと遠慮している感じではにかんだ感じがしてかわいらしい感じになります。それで前で手を「重ねる」と落ち着きが出る。この3つが滝川さんが実現していたことですね。
【女性のきれいに見えるポーズ】
土屋)普段、街を歩いている姿で美しいポージングを教えていただけますか。
中井)まず原則、肩幅から手を出さない。女性の場合、脇をしめて内側に入っている。外に開かない。
増山)体のラインから内側ですね。
中井)それだけできれいな感じになります。手も内側にきれいにまとめていただいて、指先も人差し指に向かって伸ばしていただく。人差し指が伸びていると動きに方向性が出ます。
何かをつまむのでも人差し指が伸びているときれいですね。
【男性がきれいに見えるポージング】
中井)男は女性と違って、形を作ろうと思うとうまくいかないんですね。男性の場合、何もしないということが難しい。ただ立つということが難しいです。
土屋)そうです! 立ち姿の撮影ってすごく難しい。
中井)重心が大事で片足重心というのですが、片足に重心を置いてもう一つの足は飾りでリラックスしているとだいたい男性はきれいに見えます。片足重心で後ろから前に傾けていくとちょっと攻撃的な感じになりますね。
【女性が色っぽく見えるポージングは?】
土屋)女性が色っぽく見えるポージングの秘訣を教えてもらえますか?
中井)色気。これは解釈が二つあります。西洋人のように肉体美をアピールするというのがありますが、日本人はこれはしっくりこない。どちらかというと恥じらいがあったほうがいい。特に増山さんのようなデリケートな感じの方だとそちらかな思いますね。
増山)どうしたらいいのですか?
中井)立っていただいて、さきほど、男性の場合は前後に二つポージングしましたが、女性の場合は横に肩幅くらい開いていただいて左右、横にいきます。片足重心で右に傾いていただいて、その瞬間に重心がかかっている足の方向に肩をちょっとひねっていただく…といいですね。
土屋)角度が出ていいですね! シャンプーのCMみたい。
中井)ポージングの時には重心を逆に引いたら肩をひねって顔だけを正面に戻す。
土屋)上と下を反対にひねる。うるおいが出ますね!
増山)片側に乗ってひねる。
中井)重心のある方の肩を引くということですね。これがたくさん引くと色っぽい感じであまり引かないとナチュラルな感じになりますので、そこで調整するといいです。
【見られることで若さが出る】
土屋)これ、女性アナウンサーカレンダーにはないポージングですね。2018年、これ使いましょう。上下をひねる。動きを出したほうがいいということですか?
中井)ひねると戻ることを僕らは想定しています。そこにエネルギーを感じてイキイキして、アクティブな感じがする。若々しくなる感じですね。
土屋)ポージングを意識すると体も元気になったり若くなったりしますか。
中井)気持ちが違うと思います。例えばレオさんがなんとなくカフェにいらして、なんとなく雰囲気のいい人が入って来たなという時にはその人のしぐさがきれいなんですよ。それで人に見られているなとなると思うと気持ちが若々しくなるはずです。
土屋)なるほど。見られようという意識も大事ですね。