嵐・松本潤主演、ヒロイン有村架純でお送りする映画『ナラタージュ』が2017年10月に全国公開される。松本潤、有村架純と禁断の三角関係繰り広げ、嫉妬に揺れる青年役に坂口健太郎の出演が決定した。
島本理生(しまもとりお)原作の『ナラタージュ』は、狂おしいほど純粋に禁断の恋に落ちる二人を描いた恋愛小説で、2006年版「この恋愛小説がすごい」1位にも輝いた。
発売から12年、原作に出会ってから長年にわたり映画化を熱望し、企画・構想を温めてきたという、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』を代表作とする恋愛映画の名手・行定勲監督(ゆきさだ いさお)により、満を持しての映画化。
高校教師と生徒として出会った二人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる。眩いばかりのふたりの想いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影が紡ぎ出される。
主人公の葉山貴司(はやま たかし)役には、高視聴率をたたき出したドラマ「99.9 -刑事事件専門弁護士―」でもその圧倒的な個性と際立つ存在感を見せつけた松本潤。『花より男子F』や『陽だまりの彼女』など、これまでの恋愛映画で見せてきたまっすぐな青年役とは違う、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山を演じる。
そして、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉(くどう いずみ)役には、『映画 ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞し、2017年にはNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主演にも選ばれた有村架純。全てを捧げてもいいと思える恋に、身も心もさらけ出し突き進む女子大生を、体当たりの演技で挑む。
この二人と、三角関係繰り広げる大学生・小野玲二役として、坂口健太郎が演じる。坂口は、2010年度第25回メンズノンノモデルオーディションに合格しデビュー。映画『ヒロイン失格』で注目を浴び、これまで、映画『俺物語!!』やNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、1月期の新ドラマ「東京タラレバ娘」にも新進気鋭のモデル・KEY役で出演するなど、話題作への出演が続いている。いま最も注目される俳優が、ヒロイン・泉への忘れられない恋心と嫉妬に揺れる、感情的で繊細な役柄をどう演じるのか期待が高まる。
脚本に強く惹かれて出演を決めたという坂口は、「初めて本を読ませていただいた時、小野君は繊細な男の子で、どこか壊れてしまいそうな、少しずつ歪んでいく感情を表現する事が難しそうな役だと感じました。切なく、悲しい気持ちに感情移入してみてくださる方もいるかと思います。楽しみにしていてください。」と本作への思いを語った。
行定勲監督は坂口のキャスティングに、「普段はポーカーフェイスの彼が突然、笑み破顔する顔は誰もが心を奪われ、小野の役にぴったりだと思った。恋に溺れ歪んでいく難しい役を、さり気なく見事に演じてもらいました。ある意味、敵役のような存在ながら恋に苦悩する彼の表情に切なさが何度もこみ上げる瞬間がありました。未来が楽しみな俳優に出会えました」とコメントした。
映画『ナラタージュ』は2017年10月に全国公開される。
【ストーリー】
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩の為に、卒業公演に参加してくれないかと誘う。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、一年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた泉への複雑な感情を抱えていた。やがて、大きな事件が起こり、ふたりの想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい逃れることができない恋となっていたー。
【作品概要】
出演:松本潤/有村架純/坂口健太郎
監督:行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』)
脚本:堀泉杏
原作:「ナラタージュ」(角川文庫刊)
配給:東宝=アスミック・エース