マレーシア警察･北朝鮮大使館に立ち入り 高嶋ひでたけのあさラジ！
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3/27(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④
金正男氏殺害事件･幕引き近づく？
7:10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター高橋和夫(国際政治学者)
マレーシア政府から国外追放を通告されクアラルンプールの大使館を出る北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使(左から3人目)左奥は高官代表団の広報担当リ・ドンイル氏=20170306 写真提供：共同通信社
金正男氏の遺体は火葬されて北朝鮮へ北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、北朝鮮の容疑者ら３人から事情を聴くために、マレーシア警察の警察官が北朝鮮大使館に立ち入ったと現地メディアが報じました。事件の後に警察が大使館に入ったのは初めてということです。
高嶋）立ち入りの他、首都クアラルンプールの病院施設の関係者は、「金正男氏の遺体が別の場所に運び出された」ということです。現地メディアでは「遺体は火葬された後、北朝鮮側に引き渡されると見られる」と報じています。事件を境に北朝鮮とマレーシアとの関係悪化が伝えられており、事態打開に向けて協議が続けられてきました。現地メディアによると一昨日の25日には、マレーシア入りした北朝鮮の代表団とマレーシア側との非公式協議がおよそ9時間にわたり行われたといいます。そして今回のマレーシア側の大使館立ち入り。これが事実だとすると、協議が進展したということになります。マレーシアのザビド副首相は「今日、公式声明を発表する」と昨日の記者会見で述べています。
高嶋）北朝鮮もずいぶん譲歩したのですね。
高橋）そうですね。大使館は治外法権ですからね。そこに入れた。双方、幕引きをそろそろ、ということかもしれないですね。
高嶋）北朝鮮は金正男の遺体を国に収容して、どうすると思います？
高橋）難しいですね。“あの人”が「そうじゃない」と言っていた手前もありますし。ただ、そういうメディアはもともと統制されている国ですから。そう恥ずかしがることもなく、淡々と処理すると思いますけどね。
高嶋）マレーシアも、もう疲れてしまったという感じですね。
高橋）そうですね。何も良いことがないですからね。「ウチの国でこんなことは止めてほしい」というメッセージを十分に出したということだと思いますね。
北朝鮮は生き残りをかけてアメリカをけん制高嶋）北朝鮮が非常に先鋭化している。それで、今度また核実験をやるのではという動きを衛星で捉えられている。今、北朝鮮というのは、どういうことなのですか？ 金正恩の委員長のですね、彼の保身でいろいろ焚き付けてやっているような気もするし、いわゆる国の危急存亡というか、常にそういう位置にいるわけで。今アメリカに対しても、どこに対してもこういう態度に出なければいけないのだと。そういう確固たる態度があってやっているのか。それがよくわからないのですけど。
高橋）おそらく北朝鮮の指導部からしてみれば、自分たちの生き残りが国の生き残りだと。つまり全く同じものだと考えているのですね。ですから庶民がどう、というのはあまり思っていない。今はトランプという一見して強硬な大統領が出て来て、いろいろと強硬なことを言ってくる。ここで弱みを見せたら本当に押されるかもしれない。自分たちの力を見せておく必要がある。これが生き残るための道だということだと思います。
高嶋）今やっている米韓の合同演習なんて、ずいぶん具体的なことをやっていますよね。
高橋）そうですよね。いざ事が始まったら、北朝鮮指導部の首を取りに行くという作戦ですからね。相当な危機感を持って。我々にとっては非常に迷惑ですが、北朝鮮にとっては自分たちの力を見せることがアメリカをけん制することになる。自分たちが生き残るため、と合理的な判断だと彼らは考えていると思いますね。
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