ファミリーマート澤田貴司社長が大切にする「現場の知恵」とは
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7日(日)夜放送の「チャレンジ・オブ・リーダーズ トップの考え」に、株式会社ファミリーマートの澤田貴司代表取締役社長が出演。企業のリーダーとして心掛けていること、現在の取り組みや今後のビジョンを語った。
澤田貴司社長は1957年生まれで現在59歳。大学卒業後、伊藤忠商事に入社。39歳で退職すると、「ユニクロ」を展開する株式会社ファーストリテイリングへ転職し、“フリースブーム”を巻き起こした。その後、企業の経営支援をする株式会社リヴァンプを立ち上げ、「ロッテリア」の再生や、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の日本でのフランチャイズ展開を手掛けた。そして、昨年2016年9月に株式会社ファミリーマートの代表取締役社長に就任し、「社長就任後は、お客様や加盟店のオーナーの為なら何でもやります」と公言して注目を集めた。
番組では前半に、澤田社長の“これまでの人生”について、後半ではファミリーマートの店舗で現在働いている2人のスタッフも交えて、会社の取り組みや今後のビジョンについて話し合った。後半で登場したスタッフ2人は、澤田社長と一緒に座学や実地などの“研修”を受けた仲で、彼らのことを「この2人のことが大好きなんです(笑)」と笑顔で紹介した。
研修では、社長自らレジ打ちや接客、筆記試験も行ったそうで「レジ打ちがへたで…難しかった」と話し、コンビニエンスストアという便利さ故に、複雑化した仕事の難しさ、現在の取り組みや今後のビジョンを語った。
上柳アナ:実際にお店に立ち、お客さまの応対をしてどのように感じましたか?
澤田社長:慣れてないと難しい仕事が大量にあって、本当に複雑だと思いましたね。人手が不足している店舗は、新人スタッフがすぐに活躍できる状態にしなくてはいけない。それが、こういう現実を見て、いろんなことをスタッフと一緒に勉強して、改善する必要があると思いました。
上柳アナ:具体的にココを変えていこう、ということはありますか?
澤田社長:いろいろ取り組んでいますが、例えば宅配サービス。宅急便に加えてメルカリ、ヤフオク!など13種類もあるので、一目で分かるマニュアルを作るなど、スタッフの方に知恵をもらいながら一つ一つ改善しています。
上柳アナ:偉い方が現場に来て、一緒に体験してくれるというのは有難いですよね。
澤田社長:偉くないですよ。役割が違うだけで、同じ目標ですから。
上柳アナ:ファミリーマートを、どんな会社にしていきたいですか?
澤田社長:私の理想ですが、ファミリーマートに来て『温かいな』と感じてもらえること。当然、商品とサービスも徹底的にいいものを提供していきますが、これは当たり前だと思うんです。ファミリーマートのよさって“ファミリー”だと思っているので、加盟店さんがみんな、加盟してよかったと感じてもらい、経済的にも幸せな環境を作ることが一番大事な仕事。加盟店さんがみんな幸せになってくれれば、加盟店さんはお客さまを幸せにしてくれるので、それが好循環する会社にしたい。見えないことが一番大事ではないかと思います。
上柳:このスタジオには、今ファミリーマートでおすすめしている商品、フローズンドリンクの「カフェフラッペ」「リッチフラッペ ストロベリー」があります。こういった商品の試食や、指示を出したりするのですか?
澤田社長:本当におかしいと思ったら意見を言いますが、それよりも、商品に関わる人が健全に意見が言えて、よい商品が完成する“仕組み”を作る方が大事だと思っています。
毎日1500万人もの顧客が利用するファミリーマート。澤田社長は、全国のファミリーマートの店舗で働く20万人のスタッフと一緒に、このインフラを構築・整備し、今後のさらなる展開を図っていくと強い意気込みを語った。
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<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送「チャレンジ・オブ・リーダーズ トップの考え」
放送日:5月7日(月)20時~21時
パーソナリティ:上柳昌彦
ゲスト:ファミリーマート 澤田貴司社長
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170507200000