あなたが一番やり直したいことは?

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6日(日)夜放送の「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、これまで番組の中でやってしまったミスをやり直す、“やり直しスペシャル”が行われた。

あなたが一番やり直したいことは?

冒頭は、高橋が東京FMで放送している『高橋みなみの「これから、何する?」』で始まった、英語コーナーをイジるくだりからスタート。同番組の放送中、『ヨブンのこと』のTwitterでも「なんか英会話やってる」とイジるツイートが流れ、それに対しチームY(リスナー)が、以前高橋がホワイトという単語の綴りを間違えて“hwyet”を書いたことを番組に密告。高橋はそういったやり取りに、「これでスポンサーさんが降りたらどうしようかと思った」と、ヒヤヒヤしたことを明かした。

英語力のない高橋がそういったコーナーを始めたことに対し、「スポンサーさんは、東京FMからどんな資料を提示されたのか?」と首を傾げる朝井。これに対し、「これから学んでいくって趣旨のコーナーだから」と高橋は改めて説明し、いずれは流暢な英語を喋れるようになっていきたいと意気込みを語った。

そうした話題から始まった今回だが、朝井は「よかった、普通に始まれて。」とホッとした様子。前回と前々回は、冒頭から、フリートークを盛り上げるための企画という、朝井曰く“劇薬”を使って乗り切ったが、今回は特に用意していなかったため、スッと始まれるか不安だったとのこと。3週前の放送がすごくつまらなかったということを、朝井は先週と先々週に続いてまだ引きずっているようで、普通に始まることができたのは高橋の英会話コーナーのおかげと、改めて感謝の言葉を述べた。

なお、3週前の放送がつまらなかったというのは、スタッフも含めた全員の総意。1人ぐらい「そんなことないですよ」と言ってくれないものかと思うものの、やはり言ってくれるのがありがたいと2人は語り、ここで3週前を含め、これまでの番組で上手くできなかったくだりを“やり直す”企画を立ち上げることにした。

そういった趣旨のもとスタートした、『ヨブンのことやり直しスペシャル』。今までミスったことをやり直してみようということで、これまで放送してきた32回の中でやり直したほうがいいポイントが、スタッフによって箇条書きにされていた。

朝井も個人的に、自信のあった言い回しがカットされていたことがこれまでに2回あったそうで、そこをやり直したいと話した。1つは、ある番組へのオファーを受け悩んだ末に断ったのち、自分の代わりとしてユージが出演していたことを知った朝井が、「自分が求められている役割はユージさんだったんだ」と話したくだり。もう1つは、高橋の履いていたミュールを「靴のレントゲンみたい」と表現したくだり。

どちらも自信のあった発言であったにも関わらずカットされたことを、今でも根に持っており、この機会にそれらを引っ張り出してきたという朝井に、高橋は「男の子とケンカしたときに、ここぞとばかりに募ってた不満を全部言う女の子みたい。」と引き気味にコメント。朝井は、「そういう戦い方でこれまで28年間生きてきたかも。」としみじみと語った。

あなたが一番やり直したいことは?

スタッフが用意した箇条書きの中からやり直したいことを選んだ2人は、まずはニッポン放送常設のカフェ・6カフェへの電話注文からやり直すことにした。これは、番組が始まった当初の放送にて、番組がスタートする旨がスポーツ新聞に掲載された際、そこに「高橋みなみと直木賞作家」と朝井だけが肩書きで書かれており、そこに朝井が物申した回での出来事。そのときに6カフェへ電話したところ、閉店時間の18時を過ぎていたため注文できなかったとのこと。

イチゴ氷カフェを注文した高橋は、1口飲んだ途端、「あ~美味しい!久しぶりに飲むとめっちゃ美味しい!」とハイテンション。朝井はそんな高橋を呆然と見つめて、自分の人生を振り返り、「飲み物一口飲んでそんなテンション上がったことあったかな」と冷静すぎるコメント。「それぐらい喜んだことって、最近なんだろうなって考えちゃった。」と、何やら切なそうに語った。

ほかにも、番組開始当初から4回録りをしてしまったことや、初めての生放送でうんちの話が多かったなどことなどが、箇条書きで挙げられていたが、その中で朝井が特に気になったのが、リスナーからのメールを読むという文化を根付かせることができていないこと。序盤はほとんどメールを読んでおらず、2人のフリートークをメインに展開してきたが、朝井はその原因について、「お互いの存在が、お互いにとって新鮮だったから」と分析。番組開始から8ヶ月経ち、「今はマンネリ化している」と朝井は語り、これを打開するためにはメールという、朝井曰く“外部からの刺激”が必要だと述べた。

しかし、朝井が写真付きなら読むなどいろいろ条件をつけてしまったせいで、メールを送りづらいくなっているのが現状。「もっと気軽に送ってきてほしい」という朝井に、高橋が番組の感想を紹介したが、朝井は早速内容にダメ出し。「私たちに寄せなくていい」「外部からの刺激という形で投げ込んでください」といろいろと注文を付ける朝井に、高橋は「またハードル上がっちゃうじゃん!」とツッコミを入れた。

また、番組が崖っぷちに立たされているということを受けて高橋が言った“崖の上のヨブン”発言もその対象となっており、ジブリに無許可で言ったことなどを朝井が指摘したが、「え、そんなことまで怒られなきゃいけないの?」と高橋は当然の疑問を返した。

そんな中、2人がもっとも引っ掛かったのは、時折番組内で話題となっている、『ヨブンのこと』Twitterについて。このTwitterを運営している人物が誰なのか、2人は知らないようだが、ここから発信されているつぶやきが、どうも気になるようだ。

スタッフが用意した箇条書きには、やり直したいこととして、「2人がイジったことによって普通のお知らせがしづらくなった」と書かれていたが、これに対して朝井は、「そんなに自意識過剰だと思ってなかった。」と辛辣なコメント。高橋も、「別にお知らせはお知らせで普通にすればいいじゃん。」と同意した。

朝井は、ニッポン放送のサイト『allnightnippon.com』が配信している記事を読むことが多いが、2人がふざけて言ったことをマジメな単語で書いており、それがお気に入りだとのこと。朝井が大好きなさくらももこのエッセイでよく使われている手法で、全員から等距離な人が固い言葉を使っておかしな場面を描写すると面白くなるというのがあるが、それを分かっている人が書いていると高評価を示した。

そして、それに比べて『ヨブンのこと』Twitterは…と、2人はさらなる苦言を呈した。

朝井:ライブに行ったんですよね、『ヨブンのこと』スタッフさんが。

高橋:来てくれましたよ。

朝井:チラッと見たんですけど、なんか水のドリンクをみかんの味に変えるみたいなことをやったみたいなのを読んで、うわっ、ウザッ!って思って。

高橋:あははは!(笑)

朝井:自然に思って、ウザッ!って思ったんですよ、それは。え、イヤじゃない?

高橋:イヤだったよ。歌い終わって飲もうと思ったら、うわぁ、甘いって。

朝井:イヤだよね?普通にイヤじゃん。水をみかんの味に変えたってのを見たときに、あ~、距離感測りかねんなって思いました。

高橋:ダメ出しすげぇ(笑)

自身の番組のTwitterに対し、内容をけなし尽くした2人。そうして今回やり直しスペシャルを終えたが、改めて自分たちの番組全体について振り返った朝井は「どうしたら面白くなるのか悩んでいる」と、やはりモヤモヤが消えない様子。高橋は「ヘンにドツボにはまるよりも普通に言ったほうがいいのかも。」と話したが、やはり新鮮味がなくなってきているのが問題だという。

マンネリ状態を打開するためには、やはり外部からの刺激(メール)が重要だとして、2人は最後に募集を呼び掛けた。次回以降は、そういった刺激を入れての放送となりそうだが、2人の満足できる番組となるのだろうか。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:8月6日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170806223000
番組HP:https://www.allnightnippon.com/yobunnokoto

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