森永卓郎 2017年の日本経済を漢字で表すと?
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12月20日(水)のニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー!』で、経済アナリストの森永卓郎が『2017年、経済総まとめ』と題して特集。
今年のニッポンの経済はどうだったのか? 森永卓郎が総括をした。2017年を象徴する「今年の漢字」は『北』だったが、森永が考える今年のニッポン経済の漢字一文字は…
森永)わたしはですね、『謀(はかりごと)』を今年の象徴にしたいと思います!
どうして『謀』なのか。これから語られる話はあくまで、経済アナリスト・森永の“見解”! ニッポン放送の公式見解ではないので、ご理解の上、お読みください!
スキャンダル“ゼロ”の男・安倍晋三を失脚させる『謀』…森友学園問題
2017年は、安倍総理の経済参謀を務める浜田宏一内閣官房参与が 『文藝春秋』1月号に「アベノミクス、私は考え直した」という論文を発表したところから始まった。
論文で浜田氏は「減税を含む財政出動」を主張。浜田氏が消費税引き上げに最後まで反対したことを踏まえると、「減税」は消費税率引き下げとみられた。安倍総理自身も、ヘリコプターマネーの提唱者であるアデア・ターナー英金融サービス機構前長官を官邸に招くなど、浜田案に乗る気配がみえた。
森永)このアデア・ターナーさんは『ヘリコプターマネー』の提唱者なんです。ヘリコプターマネーとは、減税が無理なら、ヘリコプターの上からキャッシュをばらまいちゃってもいいんだぜ! という考え方なんです。
これに危機感を覚えた財務省は安倍総理を見限り失脚させようとした。
森永)苦労して消費税を上げたのに、これがキッカケで5%にもどされたら、どんでもない!と考えた財務省が、安倍総理を失脚させようと企てたんです。ところが安倍総理にはスキャンダルがない…ただひとつだけ、安倍総理にはアキレス腱があったんです。それは奥様が“天真爛漫”ということ。そこで、でっちあげたのが森友学園の問題!
希望の党登場で一時期、ピンチになるも…総選挙で圧勝
財務省の『謀』が功を奏し、森友学園問題は、一強と言われた安倍政権を揺さぶり、ついには赤信号となる支持率30%割れまで追い詰めた。しかし、安倍総理は強運だった。北朝鮮がミサイルを撃ち始め、ミサイルとともに支持率が上がった。
しかし、危機は再び訪れた。解散総選挙に合わせて小池百合子都知事が希望の党を結成。政権を打倒しにきたのだ。しかし、小池代表の「排除」発言で、希望の党は自滅。またしても、安倍総理は強運だった。
森永)順調にいってたら、自民党が惨敗していたかもしれませんから。それが『排除します』という一言で、窮地に追い込まれました。
蓋を開けてみると、総選挙は、与党が3分の2の議席を確保する圧勝に終わった。政権基盤を固めた安倍総理は、財務省に対して圧倒的に有利な立場を獲得した。国有地大幅値引きの「実行犯」が財務省であることは疑う余地がない。
森永)籠池夫妻は逮捕されましたが、財務省の人間はひとりも逮捕されていない。なんなら、昇進している人も。わたしの記憶が正しければ、これまで財務省の人間で、職務に関して逮捕された人間は一人もいない。ここで逮捕者を出したくない…と考える財務省は、安倍総理のゴキゲンをうかがわなければいけなくなりました。
そこで、財務省は安倍総理が打ち出した2兆円の教育無償化に関しても、財務省は抵抗するどころか、積極的に予算編成をリードしている。
森永)普段だったら、2兆円もお金を出すなんて、徹底抗戦ですからね。
まだまだ終わらない…安倍総理の財務省への“リベンジ”
安倍総理の財務省へのリベンジは、これで終わらないとみている。2019年10月の消費税率引き上げを予定通り断行すれば、せっかくデフレ脱却寸前まできた日本経済が、再び暗黒時代に戻ってしまう。安倍総理が狙っているのは、消費税引き上げ凍結。そのタイミングは、2018年冬から2019年春までのどこかだ。
森永)消費税が変わらずに、教育無償化の2兆円が入るわけですから、デフレ脱却にいくのではと思います。すると安倍総理の支持率も上がる。また、消費税率凍結発表直後に、憲法改正の国民投票をかまえるのでは。
もう一度言うが、これまでの話はあくまで、森永の“見解”。なんなら一冊の小説にできそうな内容だが…
森永)この話をとあるスポーツ新聞社に持って行って、書籍化を提案したんですが、ボツになりました。
森永の『謀』はあっさり失敗したが。この話、どこまでが真実なのだろうか。
垣花正 あなたとハッピー!
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