1月16日(火)夜放送の『鴻上尚史のオールナイトニッポンPremium』で、ゲストにお笑いコンビ・相席スタートの山崎ケイと山添寛が登場。山崎の代名詞である“ちょうどいいブス”について語り合った。

冒頭、鴻上は初回放送である前回を振り返り、「ほぼ30年前ぐらいに僕はオールナイトニッポンをやっておりまして。ありがたいことに30年ぐらい前のリスナーたちからですね、あの当時はハガキ職人と呼んでましたけど、先週一杯名作を書いてくれまして」と感謝。「昔からのやつも今回初めて聴く人も2回目です、宜しくお願いします」と語り、番組がスタートした。

今回ゲストとして登場したのはお笑いコンビの相席スタート。“ちょうどいいブス”こと「山﨑ケイ（けい）」と“手ごろなハンサム”こと「山添寛（かん）」の若手コンビで、2016年のM-1グランプリでは初の決勝進出。男女の恋愛模様を巧みに描写したネタで人気を博している。

登場と同時に“美人は話がつまらない”というネタを披露した相席スタートに対し、鴻上は「素晴らしい！僕、このネタすっごい好き」と絶賛。「本当に美人って話がつまらないからね」と自身の経験談を踏まえて同調した。そんな中、鴻上は山﨑ケイの代名詞である“ちょうどいいブス”というコンセプトについて質問した。

鴻上：“ちょうどいいブス”というコンセプトは、どういうキッカケで生まれたの？

山﨑：全然私、ブスだと思ってなかったんです

鴻上：うん

山﨑：まあ、普通ぐらいと思って生きてたら、先輩とかに“お前、普通みたいな顔してるけどブスだからな”と言われ続けてた時期があったんですよ

鴻上：それはお笑い芸人になってる時？

山﨑：そうです、芸人になってからで。その時、どうもしっくりこなくて、ブスではないのにと思ってたら、（お笑いトリオ）ジャングルポケットの太田さんが“ケイちゃん、ちょうどいいブスだよな”って言ったんですよ。それは、なんか嫌じゃないと思って。さっき、ネタでも言いましたけど、ちょうどいい定義ってどういう定義なのかなと思ってYahoo!で検索したんですよ。そしたら、Yahoo!知恵袋で同じ質問されている方がいて。“酔ったらイケるレベルだと思います”というのがベストアンサーを頂いてたんで

鴻上：ああ～…

山﨑：なるほど、そういうことか！じゃあ酔わせればいいんだ！って、発想の転換ですよね

鴻上：ははははは（笑）。確かにさ、女優さんとかも本当の美人の人っていうのは自分の顔をすっごい冷静に見るから。耳の形がちょっとおかしいとか、目がどうこうとかすごい冷静に言うんだけど。いわゆる、ん？っていう、惜しいっていう人ほど自分の写真とか自分を美人だと思い込む度合いって、すっごい強いね

山﨑：へ～…

鴻上：だから、（EXILE）TAKAHIROと結婚した、武井咲ちゃんとかと喋ってると、圧倒的に綺麗な分だけ、“私、目の間がどうこうで耳が…”とか言うのよ

山添：は～…

鴻上：すごい冷静に言うのね。いやもう、100点満点取ったのに、115点取れなかったようなことを言うんじゃないよっていう話をしたんだけど

山﨑：ははははは（笑）

鴻上：でも、本当に綺麗な人は逆に客観的に観れるけど

山﨑：そうかもしれないですね

鴻上：もう、ああ～！っていう、頑張れっていう人は…

山﨑： ははははは（笑）。優しい…。私なんかもそうですけど、あんまり顔が評価されない人って自分が逆に“いや、目可愛いのにな”って自分が自分を良く評価してるんですよね

鴻上：そう！そうなのよ、オーディションやるとね、そういう子が8割ぐらいなんだよね

山﨑：ははははは（笑）

鴻上：割と、選んでくるのもジュリエットの台詞とか、いわゆる美人系の台詞を選んでくるわけですよ。違う、君は乳母の台詞を選んだ方が君の良さが…。本当の話ね、絶対に乳母の台詞の方が君の良さが出るのに、“ああロミオ、ああロミオ”って残念な子が言い始めるわけですよ。残念なんだよね～

山﨑：ああ～…

鴻上：でも、それに気付くかどうかはものすごい違いだよね？

山添：全然違いますよね

山﨑：いや本当に。絶対に自分を正確に分かってる方が人としても魅力があるし、モテると思います

現在は35歳の山﨑。「20代の後半ぐらいから“ちょうどいいブス”と思い始めましたね」と明かし、「（以）前のコンビの時にそれを言われて、いいフレーズだなと思って頂きました」と語る。それを聞いた鴻上は、「前のコンビも“ちょうどいいブス”って言い方をしてたの？」と質問。山﨑が「してたんですけど、その時は “ちょうどよくないブス”とコンビを組んでたんですよ」と答えると、すかさず山添が「同じぐらいでしたよ」と突っ込み、笑いを誘った。