野球解説者・里崎智也、初舞台のコントは「完璧!」
公開: 更新:
1月20日、21日の2日間、下北沢の劇場「しもきた空間リバティ」で、ニッポン放送ショウアップナイターでもおなじみの野球解説者・元千葉ロッテ里崎智也の初舞台が行われた。
出演したのは、コント集団「えいえい とー!」の第2回公演「えい子とエイトのふしぎな休日!」。
WBCの名キャッチャーが舞台デビューすることとなったのは、同じくショウアップナイターでおなじみの実況アナウンサー・松本秀夫がこの劇団のメンバーだからだ。「いつか演技に挑戦してみたい!」と里崎が話していたのを聞きつけ、松本が役者に誘ったことから実現した。
公演では1時間30分で26本のコントが披露された。そのうち里崎が出演したのは5本。
里崎が、触った人全員と中身が入れ替わってしまう病気にかかるという内容の「チェンジ」では、松本アナ、女子高生、チンピラ、赤ちゃん、犬と次々に入れ替わり、色々なキャラクターを見事に演じてみせた。また、松本アナウンサーが執筆した「ベンチリポート」は、現場を熟知したアナだからこそ書けるリアルなワンシーンを切り取った実況コント。里崎は本人役として出演。野球解説中に「オカメインコのヨネちゃんのブラインドシートを下ろしたか一回から気になってて・・・」と言うなどしてボケ役にも回っていた。
そして、熟年夫婦が暮らす家に、妻の浮気相手として里崎がやってくる「夫婦げんか」。夫婦がけんかで投げるモノを全てキャッチしてしまい、最後は夫に「奥さんの愛のキャッチの仕方」を伝授するというコントだ。夫が妻の投げるボールをキャッチ出来ないとコントが終わらないため、「旦那さんが捕らないと僕の指導能力が疑われるんですよ!」と即興でアドリブも交えていた。
さらに、思わぬところで登場する脇役でも2本出演。男性役者全員がラインダンスを踊りながら壁となって出てくる「フリーキック」、飼い猫が不良となって家出し、彼女をつれて帰ってくる「里帰り」では女の子猫の『さとにゃん』にもなりきった。
舞台を終えた直後に出演したニッポン放送『里崎智也のスポーツ直球勝負!』(1/21生放送)では、初舞台を振り返ってこのように語った。
飯田アナ「昨日、今日と初舞台だったそうで」
里崎「完璧でしたね!お客さんのノリが良かったので、有り難かったです」
飯田アナ「舞台ということは、マイクは無いんですよね?」
里崎「もともと声がデカいのと、いつもグラウンドで声を張っているので、劇場でも楽勝でしたね」
飯田アナ「100人もお客さんが入っていると、後ろの方はけっこう遠いんじゃないですか?」
里崎「舞台に立つと、客席が真っ暗で見えないんですよ。よく見れば見えますけど、そんな余裕もないじゃないですか」
飯田アナ「そんな中でコントをやるのは、お客さんの反応が返ってくるまで不安になりませんでしたか?」
里崎「完璧なんで。自信があるので反応に関する不安は全くなかったですね(笑)」
飯田アナ「快感に目覚めて・・・」
里崎「1月、オフシーズンだったから出やすかったというのもありますし。あと役者のみなさんがフォローしてくださったのもやり易かったです。」
飯田アナ「セリフは覚えられましたか?」
里崎「すぐ覚えられましたね。スーッと。芝居の流れを覚えれば、セリフも覚えられるんだということを学びました」
飯田アナ「でも忙しかったでしょう?」
里崎「やろうと思えば人間なんでもできるということを伝えたかったんですよ。最強の素人を目指してますから。やってみないとチャンスは永遠に来ないですから」
飯田アナ「じゃあ次は何にチャレンジしますか?」
里崎「そうですね、脚本ですね(笑)」
ちなみに里崎は、稽古初回でほとんどのセリフを頭に入れ、台本を持たずに稽古に臨んでいたという。キャッチャーの記憶力、おそるべし。里崎のさらなる挑戦に期待したい。
コント集団「えいえい とー!」第2回公演「えい子とエイトのふしぎな休日!」
◆演目リスト
1:しょういちくん
2:どすこいスピードラーニング
3:ベスト
4:上海蟹の脱皮
5:チェンジ
6:はるひちゃんの滑舌講座
7:これ直せます?
8:フリーキック
9:ふるさと納税
10:ベンチリポート
11:ヤクザラジオ
12:はるひちゃんの通訳
13:ゴルゴにおまかせ!
14:悪魔の子
15:一人集団行動
16:便器男
17:一人相撲
18:夫婦げんか
19:対局
20:ランボー怒りの模写
21:呪いの顔出しパネル
22:おこと
23:里帰り
【出演者】井手口裕樹、サダユウカ、岩井真人(劇団 背傳館)、山嵜しょうへい、和田綾香、梶原マリモ(TEAM SANT)、コピティウス、松下芳和(Teamドラフト4位)、松本貴史(Teamドラフト4位)、鬼塚貴臣、きだたまき(ちち不在。)、松本泰夫、守時はるひ、里崎智也
【作・演出】松本秀夫、大塚ウテナ、宮井浩行、コピティウス、チャッピー加藤、チェ・ひろし、川島大典