3月5日に授賞式が行われる「第90回アカデミー賞」。受賞した映画は映画館が混み合いますよね。2月24日（土）朝8時半からニッポン放送（FM93 / AM1242）でオンエアした『八木亜希子LOVE&MELODY』では、今のうちに見ておくべき映画を映画評論家の清水節さんに聞きました。

昨年10月に大物プロデューサーのセクハラ問題が浮上、さらにアカデミー賞への投票期間に高校生の銃乱射事件が発生。清水さんは、こういった問題が賞選びに影響すると言います。

そんな中、今年のアカデミー賞の有力候補は『スリー・ビルボード』。

娘を何者かに殺された母親。捜査は進展せず、犯人が捕まらないことに腹を立てた母親は、抗議の看板を出します。警察署長に真っ向勝負をしかけた彼女の周りに、次々と不穏な事件が起こり…という物語。

アメリカでは、映画の冒頭にある母親が警察への抗議の看板を出す場面を引用した、銃規制の抗議行動も見られました。

3 billboards near Miami are trolling Sen. Marco Rubio after the Florida school shooting https://t.co/ZuahGgmd4d pic.twitter.com/txhmvLVpZ9

? CNN (@CNN) 2018年2月17日

そして監督賞の有力作品は、13部門でノミネートされている3月1日公開の『シェイプ・オブ・ウォーター』。

舞台は1960年代、口の聞けない中年女性と魚人間の恋を描いたファンタスティックな作品です。これまでならアカデミー賞ではあまり注目されなかったタイプの映画ですが、種族を超えた恋愛が差別問題を浮き彫りにしているとも言えます。

このように、今年のアカデミー賞は社会性を引きずった作品が受賞するのではないかと、清水さんは予想しています。

映画館が混雑する前にぜひ見ておきたい注目の2作品です。

八木亜希子LOVE&MELODY
FM93AM1242ニッポン放送　土曜8:30-10:50