東京・自由が丘に、ハワイ在住クリエイターのサポート活動、ハワイWEBマガジンを運営するLOVE'S HAWAII直営のアンテナショップ「ALOHA1246」がこの3月にニューオープンした。

自由が丘駅から、ゆっくり歩いても徒歩5分の好立地にオープンしたALOHA1246。店内にはメイドインハワイのものを中心に、ハンドメイド雑貨やアート、アンティークファブリック、エコバッグなどおしゃれで可愛いアイテムのほか、併設するカフェではオーガニック有機酸有機栽培農家による自然野菜や果物ジャムシロップ、ハワイ産のコーヒーも販売。取り扱いブランドはMuuMuu Heaven、Welzie Art、Bradley&Lily、Jana Lamなど、日本人にも人気のローカルアーティストによる商品が揃う。

今回、デザインや発想が口コミで話題となり、ハリウッドスターや世界的セレブも愛用し、地球を大切にする”エコフレンドリー”をテーマにするメイドインハワイブランドMuuMuu Heavenのオーナー&デザイナー・Deborah Mascia(デボラ・マーシャ)に、ブランドコンセプトや商品作りへの思いを伺った。

編集部：自然やシンプルな生活が好きだというデボラさんですが、なぜ地球を大切にすることを意識した商品を作ろうと思ったのですか？

デボラ：世の中には、すぐに物を捨てる癖のある方がいますが、私はそれがすごく嫌だったんです。せっかく買ったものを、パーティーが終わったら全部捨てて、そういうのが私は嫌いなんです。私は美しいものや素晴らしいものをとっておきたくて。素敵なものは勿体ないから取っておき、誰か必要な人がいたらその人に渡したいと思ったんです。

編集部：最初はどんなものを作ったんですか？

デボラ：最初は自分のスカートを作りました。そのスカートで、ハワイ・オアフ島にあるカイルアビーチを歩いたら10人もの女の子が『可愛い！』『どこで買ったの？』と言ってついて来たんです。だから、『私が作ったのよ』って答えて。こうして、私が作ったものを皆が欲しがったことからMuuMuu Heavenは始まったんです。アメリカの女優さんも買ってくださったことがあるんですよ。

編集部：ふと見た瞬間に惹かれてしまうほど、とても素敵なスカートだったんですね。ブランド名MuuMuu Heavenはどんな意味が込められているのですか？

デボラ：ムームーって知っていますか？

編集部：明るい色の、華やかなプリント模様があしらわれたワンピースで、アロハシャツに並ぶハワイの代表的な衣装ですね。日本人にとってはリゾートウエアという認識がありますね。

デボラ：昔、日本人が着物を着て暮らしていたように、ハワイの人もムームーを着ていました。ムームーは日本の着物と一緒です。私が初めて作ったものも、ムームーをリメイクして作ったものなんです。一度捨てられて死んだムームーが、またこうして戻ってくる。MuuMuu Heavenには”再び生まれ変わる”という意味を込めています。

編集部：お店に並んだ商品も、ムームーの生地が使われているのですか？

デボラ：もちろん！(お店の商品を手に取りながら)これも、それも小物入れはムームーから作ったもの。これはアロハシャツから作ったもの。表の生地はムームーで、中生地はアロハシャツだったりします。ひとつひとつが私にとって大切なものです。私の祖母は、洋服に穴があいたら縫って使えるようにしてくれて、物を大切にすることを教えてくれました。ものを大切にすることの教育がされていれば、リメイクされたものたちの美しさが分かるはずです。

編集部：MuuMuu Heavenの素敵な商品を通して、たくさんの方に物を大事にする大切さも伝わると嬉しいですね。Deborahさん、ありがとうございました。

【ALOHA 1246】
■東京駅目黒区自由ヶ丘1-24-6
■http://aloha1246.com/

取材・文：allnightnippon.com 編集部 望月知世