3月27日(火)深夜放送の、ニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』(パーソナリティ:ニッポン放送アナウンサー吉田尚記、火曜日レギュラーアシスタント:田所あずさ)に、その年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品を対象に選考員の投票によって決定される「マンガ大賞2018」で大賞を受賞した、現在週刊少年チャンピオンで連載中の『BEASTARS』の作者・板垣巴留が出演し、今作を描いたきっかけについて語った。
ハイイロオオカミのレゴシ(17歳)と多種多様な動物たちが織りなす、激しく切ない青春群像劇、『BEASTARS』。登場人物が動物にも関わらず”ヒューマンドラマ”とも称される作品だが、なぜこのようなマンガを描こうと思ったのか、その理由が明かされた。
吉田:今回のマンガって、そもそもなんで描こうと思ったんですか?
板垣:よく動物の絵は小さい頃から書いてたんで、そこからストーリー仕立てにして、マンガにしただけなんですよね。
吉田:板垣先生は、動物の絵を描くのが元々好きだった?
板垣:そうですね。みんな描くじゃないですか、小さい頃って動物の絵って、ウサギとかクマとか。私はそれを描きながら「ウサギとクマは家が近いから仲良くしなくちゃいけないんだ」とか、自分の中で設定とか考えてて、なんかそういうストーリーを考えるのが小さい時から好きだったんですよね。
吉田:板垣先生は『BEASTARS』の前に短期連載で『BEAST COMPLEX』っていう作品を発表してたんですけど、そこでもライオンとコウモリの物語とかを描いていて、普通は思いつかないわけですよ(笑)
田所:確かに(笑)
吉田:そういうストーリー達があった中で、そのまま『BEASTARS』の世界になだれ込んでいくわけですよ。そこでふと思ったんですけど、板垣先生って、人間は描かないんですか?
板垣:描きますよ。
吉田:描くんですか!?
板垣:圧倒的に動物を描く量の方が増えましたけど…でも最近やっぱり人間描くと、腕をフサフサに描き間違えちゃったり(笑)
田所:あはははは(笑)
小さい頃から動物の絵を描くことが好きで、それが『BEASTARS』を描くきっかけになったと語った板垣。また、動物を通して、マンガの中では感情移入出来そうなキャラクターを作ることを心がけているという。
なお、マンガ大賞2018の結果は以下のようになった。
大賞:『BEASTARS』 / 板垣巴留
2位:『我らコンタクティ』 / 森田るい
3位:『凪のお暇』 / コナリ ミサト
4位:『ダンジョン飯』 / 九井 諒子
5位:『不滅のあなたへ』 / 大今良時
6位:『ランウェイで笑って』 / 猪ノ谷言葉
7位:『とんがり帽子のアトリエ』 / 白浜 鴎
8位:『メイドインアビス』 / つくし あきひと
9位:『映像研には手を出すな!』 / 大童澄瞳
10位:『映画大好きポンポさん』 / 杉谷 庄吾【人間プラモ】
11位:『約束のネバーランド』 / 出水ぽすか・白井カイウ
12位:『ゴールデンゴールド』 / 堀尾省太