小樽のソウルフード・若鶏半身揚げの専門店「なるとキッチン渋谷店」が、5月12日(土)にグランドオープンした。
“若鶏半身揚げ”という料理をご存知だろうか?厳選した国産若鶏を秘伝のスパイスで1つ1つ丁寧に仕込み、一切の衣を使わずに高温で素揚げした、小樽名物の絶品メニューで、半身揚げという名前にあるように、もも、むね、ささみ、手羽先、ぼんじり、鶏皮といった複数の部位を一度に味わうことができる贅沢な一品だ。
そんな“若鶏半身揚げ”を看板メニューとする「なるとキッチン」は、昭和55年創業の北海道「小樽ニューなると」から変わらない味を継承した専門店。小樽では大衆食堂として展開しているが、その後、居酒屋コンセプトの大衆酒場「なるとキッチン」として2017年1月すすきのに1店舗目をオープン。同年5月には道外初進出として五反田に2店舗目を構え、3店舗目が今回オープンした渋谷店となる。我々allnightnippon.com編集部は、この話題のメニュー“若鶏半身揚げ”を取材すべく渋谷店に伺った。
渋谷駅からほど近い店舗に到着すると、さっそく奥の調理場で実際に若鶏を揚げるところを見ることができた。
衣などは一切使わず、200度の油で一気に10分程素揚げする。途中、火の通りにくい箇所に、切れ目を入れながら揚げていく。
このメニューはテイクアウトも可能で、クリスマス時期には1200羽を揚げて完売したこともあるそうだ。
我々編集部も、この半身揚げを実食。
半身は手で簡単に捌くことができ、捌くと香ばしい香りが一気に広がって食欲をそそる。外はカリッとしているが中はとてもジューシーで、しっかりと味付けされた鶏肉を口いっぱいに頬張るたびに、最高に贅沢な気持ちを味わえる一品となっている。残念なことに仕事中ということで酒を飲むことは控えたが、これをつまみとして一杯飲んだら、1日の疲れを吹き飛ばす至福のひとときを堪能できるだろう。
広報担当の武藤崇氏は、「各地の物産展などで若鶏半身揚げを購入して、それをつまみに家でお酒を飲むというお客様の話を結構聞いていて、それならば、お酒とともに楽しんでいただこうと思って始めました」と、“大衆食堂”「ニューなると」から“大衆酒場”「なるとキッチン」へとコンセプトをアレンジした背景を解説。ナイフやフォークなどを使わずに手で捌いて食べることができるとあって、確かにおつまみに最適である。
また、若鶏半身揚げの調理を担当する佐藤友昭氏は、「小樽ニューなると」を立ち上げた創業者の孫で、祖父が考案し定着させた伝統の味を現代に受け継いでいるのだという。若鶏半身揚げ誕生の経緯について佐藤氏は、「祖父は元々鉄板焼き屋のようなお店をやっていて、その中で考案したメニューです。最初は鶏の半身を“焼いて”いたのですが、ロス(廃棄部分)が出るということで、油で揚げてみたのが始まりです」と説明。また、味付けのこだわりについては、「1つずつ手作業で、丁寧に味をつけていくところです」と語った。
また「なるとキッチン」では、この若鶏半身揚げ以外にも、ザンギや鳥を使った一品料理なども人気となっている。この度渋谷に進出したことで若者の間でも親しまれつつあるこのメニュー、ぜひ一度味わってみてはいかがだろうか。
<店舗概要>
店名:なるとキッチン渋谷店
営業時間:月曜日~土曜日(昼)11:30~14:30/(夜)17:00~23:00
定休日:日曜日
アクセス:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-19-1F
TEL/FAX:03-6805-1985
HP:http://www.naruto-kitchen.com/shop_shibuya.html