広島・菊池 1番・野間との「野菊コンビ」結成以来11勝3敗と絶好調

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「スポーツアナザーストーリー」は、9月4日に行われた広島対阪神で、サヨナラヒットを打った広島東洋カープ・菊池涼介選手のエピソードを取り上げる。

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延長12回、サヨナラ適時打を放つ広島の菊池涼介=2018年9月4日、マツダスタジアム 写真提供:時事通信

先週、カープは東京に遠征。東京ドーム・神宮球場で、巨人・ヤクルトと6連戦を行いました。敵地へ乗り込んでも強いカープは、なんと東京遠征を6戦全勝! 6連勝で、地元・マツダスタジアムへ凱旋したのです。

マジック13で迎えた昨日の阪神戦。なんとか意地を見せたい阪神はエース、メッセンジャーをマウンドへ。いっぽう、広島先発はジョンソン。外国人投手同士の投げ合いになりましたが、試合は阪神先制→広島逆転→阪神再逆転→広島同点→阪神勝ち越し→広島同点と、手に汗握る攻防となりました。

試合は4対4のまま、延長戦に突入。そして、ラストイニングの12回裏。阪神はここで7番手に、守護神・ドリスを投入。カープは先頭の代打・小窪がライト前ヒットで出塁し、犠打と内野ゴロで、1アウト3塁。一打サヨナラのチャンスを作ります。ここで打席に立ったのが、菊池涼介でした。

ずっと「タナキクマル(田中・菊池・丸)」の1・2・3番トリオで戦ってきたカープですが、今年は夏から打順を少し変更。1番に野間を入れ、2番・菊池との「野菊コンビ」が新たに結成されました。そしてこの新1・2番コンビ、抜群の連携を見せ、8月中旬にコンビを結成してから、カープは11勝3敗と絶好調! 昨日の試合でも、1点を追う3回に「野菊コンビ」が連続タイムリーを放って逆転!

「つなぐ気持ちでいきました」

とコメントした菊池。つなぎ役、チャンスメーカー、時にはバントと、さまざまな役割を要求される2番ですが、前を打つパートナーが変わっても、しっかり息を合わせ、きっちり仕事をこなしているのはさすがです。

さて12回ウラ、2塁ランナー・小窪を、野間が内野ゴロを打って3塁に進めた場面で、回ってきた菊池の打席。ドリス投手のボールを振り抜くと、打球はライトの芝生の上に落ち、カープは今季7度目のサヨナラ勝ちで7連勝。マジックを12に減らしました。4時間23分の総力戦に決着をつけた菊池。ヒーローインタビューで、

「長い試合で、残っているお客さんのために何とか勝ちたいと思っていました。微妙な打球だったんですけど、落ちてくれたので笑顔で走っていました」

と語った菊池。しかし、この人はいつも冷静です。

「いつも言っているんですけど、今日は今日。また明日一戦必勝で頑張ります」

これでマジックは「12」に減り、いよいよゴールが見えてきました。一昨年も去年も、胴上げは敵地。9月には地元での試合がたくさん組まれているカープ。マツダスタジアムでの初胴上げ目指して、頼れる男が、チームを引っ張ります!

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