森永卓郎が指摘「消費税増税対策5％還元は重大な欠点がある」

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2018-12-20 　更新：2018-12-20

経済アナリストの森永卓郎が、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー！」（12月19日放送）に出演し、政府の消費増税対策について言及した。

政府与党は、消費増税対策として検討されているキャッシュレス決済の5％ポイント還元について、およそ2798億円の予算を充てることを決定。しかし、小売店がポイントを不正に得ることができるおそれがあることがわかり対応策を検討しているという。この対策について、森永は「クレジットカードは手数料がかかってしまいますが、いま話題の電子決済は、キャンペーンで販売店から手数料をとっていないことが多いんです。これを使って、中小事業者間で、三角とびピンポンみたいなことができる。たとえば、A社がB社にモノを販売する。B社は、5％の還元を受けられる。さらにB社は、A社から買ったものをC社に売る。すると、C社は5％の還元を受けられる。さらにC社がA社に売れば、A社が還元を…という流れです。結果、A社は売った商品が手元に戻ってきて、5％の還元がもらえる。事業者間で商品を回すだけで、延々と還元をもらえ続けるという仕組みなんです。」と、不正の仕組みを解説。この取引は、履歴が残るため、バレたら逮捕されてしまうが、数10万円～100万円規模の不正ならば、把握しきれないことも考えられるとのこと。森永は「思い付きでこういう仕組みを考えてはいけない。」と政府の政策を批判し、この話題を締めくくった。