今回の女子ソフトボール情報は、日立サンディーバに復帰する女子ソフト北京五輪優勝齋藤春香監督のインタビューと、キャプテン清原奈侑選手のインタビューをお送りする。
昨シーズン、9勝13敗の9位に終わった古豪・日立サンディーバ。チームのために手直しに白羽の矢を立てたのが、チームのOBでもある斎藤春香監督。2011年に日立を離れましたが、今回満を持しての復帰となりました。
■ 齋藤春香(さいとうはるか)監督 (1970年3月14日生まれ)
青森県弘前市出身
現役時代は、ルーキーシーズンから、3年連続でベストナインを獲得。日本代表としても、アトランタ、シドニー、アテネと3大会連続で五輪に出場。2004年には、監督兼選手でシーズンを終え、現役を引退。翌年から、日立ソフトウェア(当時)の監督に就任。連続して決勝トーナメント進出を果たす。2006年12月日本代表監督に就任。2008年の北京五輪では、悲願の金メダルを獲得。2011年に日立を退社し、生まれ故郷の弘前で、教育関連の仕事をしていたが、今シーズンから日立に復帰。
■ 指導歴と言う面では、何年かぶりです(笑)
‐‐ キャンプも終わりましたが、ここまでの出来栄えはどうですか
そうですね、沖縄キャンプを2週間弱行ってきまして、2/1から監督になった訳ですが、選手一人一人の特徴を確認する作業がメインだったので、その中でも、一定の良いキャンプが出来たと思います。
‐‐ 久しぶりの女子ソフトボール・リーグ復帰ですが、復帰を決めたポイントは
本当に、身の引き締まる思いで、今もいるのですが。私も、日立のチームにいましたので、今一度、日立に復帰と言うか、戻るようなお話を頂きまして、うれしかったです。
私も、オリンピックなど経験する事が出来ましたし、選手としては、日立で、ずっと育ててもらったっていう事もありますので、そういった意味でも、まずは恩返しをしたいという気持ちがありました。
だから、今いる選手たちを、より日立のチームとして、「良しやったぞ」という思いにしてあげるように、力を尽くしていきたいな。と思っています。
‐‐ 去年、試合はご覧になっていましたか
ソフトボールには従事してはいましたが、立場が違っていて、ソフトボール協会とかの理事も務めていたので、側面からバックサポートする感じでした。だから、指導歴と言う面では、何年ぶりかと言う感じです。
■ 選手全員が、伸びしろ高く、成長して欲しい...
‐‐ 去年のソフトボール業界はどんな風に見えましたか
やっぱり、東京オリンピックもありますから、そこに向けて、ソフトボール競技が、いかにたくさんの人達に見てもらえて、応援してもらえて、なによりも新しく感じてもらえるのか、というのが、大事な事かなと思っています。
そういった意味で、昨年は、多くの方に、応援、又は見に来て頂いて、1部12チームありますけど、それぞれのチームの良さを出したのではないかと思います。その中でも、日立は、古巣でもありますから、「ああがんばっているなぁ」という気持ちで、見ておりました。
‐‐ 監督に就任して、どんなチームにしたいですか
我々、日立は、人として、強いだけのチームでは無くて、人として素晴らしく、オリンピック界でも《モットー》としてあるように、「人間力の向上無くして、競技力向上無し」という事をスローガンとして、やっています。
東京オリピックもありますし、その中のソフトボールの組織として、人間力の向上をしっかりやって、多くの人に、《魅力あふれるソフトボールチーム》だと、思ってもらい、試合を見てもらい、応援して頂けるような、チーム作りを目指していきたいなと思います。
今、スポーツ業界というのは、オリンピックを来年に控え、非常に注目されていると思います。これは、スポーツの素晴らしさを沢山の方に伝えられるチャンスでもあると思っています。
‐‐ キャンプで、選手の長所短所を見てきたと思いますが、もう打順とか、構想は出来上がっていますか
そうですね。大体は...構想はねられていますけど。
まあ、いま本当に選手たちが、競争で、《我こそは!》という気持ちで、1人1人が頑張っていますので、最後の最後までわからない位、選手の伸びしろ高く、頑張っていってほしいと思っています。
打線でいうと、どこからでも得点力が見込める打線を主眼としています。まあ、五輪代表として、山田選手が代表チームで主将を務めて、活躍していますし、そういった選手も、日立のなかにいますから、お互いに色々ないい刺激で、選手全員が伸びしろ高く、成長して欲しいなと思っています。
‐‐ 監督からメッセージを
日本リーグ、4月13日に開幕しますが、チーム一丸となって、日立らしい試合を展開できるように、元気よく、明るく、頑張って行きますので、ぜひぜひ皆様にご声援をお願いしたいと思っています。
■ 清原奈侑(きよはらなゆ) (1991年5月1日生まれ) 捕手(新キャプテン)
《2018シーズンの成績》
打撃率0.373 6位 チーム内では、山田恵里選手に次ぐ2位の成績
4月の女子アジアカップ、6月の日米対抗ソフトボール2019の日本代表メンバーにも選出された。
■ 私がホームランと打点を増やせば、チームの勝利に直結してくる...
‐‐ チームの出来はどうですか
昨年の悔しい想いから、2019年シーズンがスタートして、チーム1人1人が、ソフトボールに真摯に向き合いながら、練習が出来ているので、仕上がりとしてはまだまだなんですけど、チームの方向性としては、一つの方向に進んで知るので、いい方向に向かっていると思います。
‐‐ 齋藤新監督は、どんな監督ですか
《監督》って、そのものの人だと思います。チームをこういう方向に導くという方向を明確に示してくださるので、選手としても着いて行きやすいです。
‐‐ 今シーズンから、キャプテンになりましたが、どんなキャプテンになりたいですか
なった時に一つ思ったのが、どんなに辛い状況だったり、チームがしんどい状況でも、とにかく明るく、前向きにチームを常に引っ張っていきたいなと思っています。
‐‐ 今年のチーム、どんな所にポイントを置いて、練習をしていますか
今年は守り勝つというのをテーマにあげているので、練習の中でも、基本をメインにした練習をやっているのと、実践に向けての練習も、交えながら練習をしています。
‐‐ 今年の練習ポイントは、
まずは、ピッチャーを中心に、堅実な守りで0点に抑えるという事を、練習の一つのテーマとして上げています。
最近は、外国人投手も多いので、そんなに何点でも取れるというわけにはいかないので、何とか1点だったり、全員でその1点をもぎ取るという攻撃が出来たらいいなと思っています。
■ 私がホームランと打点を増やせば、チームの勝利に直結してくると...
‐‐ 去年の不調の時、チームはどんな雰囲気でしたか
チームとしては、思い描いていた試合運びが出来なかったので、苦しいというか、どういう風に試合で勝っていけばいいのだろうという、迷いがチームの中ではおきていたと思います。
‐‐ 去年、個人成績は打撃率6位という事でしたが
苦しい中での試合が続いていたので、何とかピッチャーを勝たせたいという思いだけでやっていたので、特に結果を出そうとは...あまり...思っていませんでした。
とにかくチームの為に打とう、と考えてプレーしていました。
‐‐ 去年は、出だしの悪さが、シーズン中引きずっていた感じですか
そうですね、開幕戦に勝つという目標を立てていたのですが、そこで、大差で負けてしまったので、それはチームにとってマイナスの要素だったかなと思います。
後半戦も、思い描いていた試合展開にならなかった事と、その敗戦を、引きずってしまったのも、後半戦の敗因だったと思います。
‐‐ チームとしての目標は
まずは、決勝トーナメントに出場するという事と、日本一を目指して頑張っています。
‐‐ 個人的な数字については
昨年の打率はとにかく超えるという事と、打点とホームランが、昨年は少なかったので、そこをもっと自分自身が増やせれば、チームの勝利にも直結してくるので、そこは意識してやっていきたいと思っています。
‐‐ ラジオを聴いているソフトボールファン、日立ファンへのメッセージを
日立サンディーバは、新監督の元、新生日立サンディーバとしてスタートしています。
グラウンドで、明るく元気に、暴れまわっている姿を、お見せしたいと思っているので、ぜひグラウンドに足を運んで頂いて、新しくなった日立サンディーバを応援して頂けたらなと思っています。ご声援よろしくお願いします。
【第52回日本女子ソフトボールリーグ 開幕節】
4/13(土)13:00~ 名古屋・パロマ瑞穂野球場 ×ホンダ【関東近郊の試合】
4/20(土)13:00~ 浦安・浦安市運動公園野球場 ×太陽誘電
4/21(日)13:00~ 浦安・浦安市運動公園野球場 ×豊田自動織機9/ 7(土)13:00~ 神奈川・中栄信金スタジアム秦野 ×豊田自動織機
9/ 8(日)13:00~ 神奈川・中栄信金スタジアム秦野 ×ホンダ10/12(土)15:00~ 神奈川・サーティフォー保土ヶ谷 ×トヨタ自動車
10/13(日)12:30~ 神奈川・サーティフォー保土ヶ谷 ×太陽誘電
15:00~ 神奈川・サーティフォー保土ヶ谷 ×伊予銀行日立サンディーバ http://www.hitachi.co.jp/Div/soft/SOFTBALL/index.html
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
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(Write&Photoよこいみちひと)