10月15日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts（クリーピーナッツ）がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～）が放送。「地下DMC」と題した番組企画を行い、DJ松永と番組リスナーが技を競い合った。

9月28日にロンドンで開催された、DJ技術を競う世界大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIP FINALS 2019」で、世界チャンピオンとなったDJ松永。番組では、そんな世界チャンピオンに挑みたい“我こそは最強のDJ”というリスナーから、DJプレイの音源を募集。DJ松永はブースに自前のDJ機材を持ち込み、実際に世界大会で披露したルーティンで対抗した。

DJ松永：『地下DMC』開催！

R-指定：本当にやるんだ……。

DJ松永：やりますよ。各メディアで報道されているので知らない人はいないと思いますが、私は世界一の男です。そんな世界一をとった私に、『地下DMC』から招待状が届きました。ルール無用、プロ・アマ問わず本当の最強DJを決める大会・地下DMC。

R-指定：なんや、その言い方（笑）

DJ松永：人は言います、「どうして参戦するんだ？ 君は世界一だよ？ 君は最高のDJだから、もう十分じゃないのか？」。正直、私も参加を迷いました。

R-指定：ずっと一人で喋っているなあ……。

DJ松永：誰が見ても、地上で最強のDJは私。地位も名誉も私以上のDJはいません。ただし、それはあくまで地上での話。

R-指定：……止まらんなあ（笑）

DJ松永：もっと高い山を見つけたら登らないと気が済まない。だからファンのみなさんゴメン！ 危険な挑戦ですが、俺は戦います。今日は“我こそは”というDJリスナーから音源が届いていますので、その音源を聞いて最強のDJを決めていきます。私、DJ松永は世界大会で使ったものと全く同じセットを（スタジオに）持ってきました。

R-指定：マジで持ってきたもんな～。このラジオが始まって一年半、俺は何回もラップを披露してきたけど、松永さんは頑なにこのラジオでDJをしなくて。

DJ松永：俺は安売りしないから。俺は全ての労力、時間をこの『地下DMC』に捧げる。

R-指定：『地下DMC』こそ、安売りだと俺は思う。DJ世界一になったタイミングなのに……。世界一になったDJ松永のルーティンって、今めっちゃ価値があるんですよ！？ 海外で「何百万円、何千万円でルーティンを披露してくれ」ってオファーがあってもおかしくないのよ。（世界一になった後に、DJ松永は）『news zero』（日本テレビ）でも取り上げられたのに、それを、こんな深夜に（※この時の時刻、深夜3時20分過ぎ）有楽町なんかで！！ 世界一をとったのに、アホリスナーの音源と競って、そっちの方が安売りやで！

DJ松永：お前、『地下DMC』のことをバカにするな！

R-指定：松永さんは地上チャンピオンとして『地下DMC』に参加するんですよ？

DJ松永：うん。

R-指定：『バキ』を読んでいる人は知っていると思いますが、地上チャンピオンって噛ませ犬なんですよね。

DJ松永：おい！（笑）

その後、エントリナンバー1番として、「世界一」と評価されたルーティンを完璧に披露してみせたDJ松永。これに続いて“自称DJ”というリスナーからの作品が紹介されたが、高速で歯を磨くブラシ音、やけに上手いヒューマンビートボックス、Superflyのボーカル・越智志帆（おち・しほ）の名前を連呼して最後に悲鳴を上げるなど、混沌とした音源ばかりが続いた。

番組スタッフがリスナーのツイートを追った結果、「＃越智志帆」が圧倒的に多かったことから、「優勝は越智志帆！」と結果発表。先日の大会で各国のDJをなぎ倒したDJ松永も、残念ながら地上と地下の二冠王とはならなかった。