12月23日(月)深夜、俳優の菅田将暉がパーソナリティを務めるラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」(ニッポン放送・毎週月曜25時~)が放送。15日に千秋楽を迎えた主演舞台「カリギュラ」でのエピソードを明かした。
舞台の公演を終えたことについて、「『カリギュラ』が終わりまして。本当に来ていただいたみんな、ありがとうございました」と感謝を述べた菅田。11月から12月にかけて、東京、福岡、兵庫、宮城で全31公演行われたが、「本当に飽きることなく、最後まで楽しくやれた」と、充実した公演だったと回想。しかし、公演終盤では役に入り込みすぎ、自分が殺されるシーンで一瞬だけ気絶してしまったと明かした。
「全部で31公演やったんですけど、最後の方、僕、気絶したんですよ。……ビビるでしょ? 僕が演じたカリギュラは、殺されるんです。カリギュラは人を傷つけて傷つけて……、最後には市民に殺されて終わるんですが、その殺されるタイミングで気絶したんです。僕、凄くないですか!? やっぱり、入り込んでしまったんでしょうね。一か月、毎日カリギュラとして演じていたから、間近で死を感じ、生に執着し、目も血走って、僕はカリギュラになったんでしょうねえ。どう? おののくでしょう?(笑)
でも俳優って、“そういう風に”見せなくてはいけないんですよね。この作品はフェイクですから。倒れた瞬間の衝撃で僕は目が覚めたから何とかなったんですけど、一瞬だけ記憶がなくて。今何しているんだっけ……、あー、最後に一言言って死ぬんだ……、と思ってしまって。2時間半、お客さんが真剣に見てくれたのに、最後に『死なないと……』って思いだして演じるなんて、プロとして失格なんですよ。あれは本当に反省しました。例えば、泥棒役で『役作りですから』って言って物を盗んじゃダメですからね。僕らは、“そういう風に”見せないといけないので」
ところが終演後、整体に行くと「体の上半身の筋肉が固まって横隔膜がうまく下がらなくなり、呼吸が浅くなっている。その酸欠による気絶ではないか」と、ただの体調不良だと言われたという菅田。心のどこかで、気絶するほど役に夢中になった自分に、誇りを感じていたことから、「完全に僕の管理不足です。勢いだけじゃやれない年になってきたと思った。本当に。アラサーですからね。昔はこんなことなかったんだけどな(笑)」と、笑って自虐した。
なお、12月30日(月)の「菅田将暉のオールナイトニッポン」も、通常通り25時 からの放送となる。
番組情報
映画・ドラマ・CM、そして歌手としても活躍する菅田将暉が、毎週月曜日のオールナイトニッポンで2時間トーク!メールは毎週様々なテーマでお待ちしています。