3月24日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts（クリーピーナッツ）がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～28時30分）に、RHYMESTERの宇多丸がゲストとして生出演。番組開始と同時に、宇多丸が福山雅治の『桜坂』を熱唱した。

先月2月に行われた、TBSラジオのイベント「RADIO EXPO ～TBSラジオ万博2020～」で、宇多丸とDJ松永がゲーム対決をしてDJ松永が勝利。この罰ゲームとして、宇多丸が「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」で生歌を披露することを約束した。そしてこの日、オープニングから宇多丸が後輩の前で『桜坂』を歌うこととなった。

宇多丸：春といえば『桜坂』。みんな聞きたいかな～と思ってね。

DJ松永：上手くもなく、下手でもなく……。

宇多丸：ただ、大方の人はこの選曲に「あー、そうきたか」という感じだと思うんですよ。僕と福山さんは同い年なんですよ。同じく音楽もやり、ラジオも長くやられてきて、これは概ね同一人物と言っていい。

R-指定：ちょっと無理がある（笑）。まあ、何で宇多丸さんが我々のラジオ番組で歌ったかという経緯ですが……。

宇多丸：TBSラジオが『RADIO EXPO ～TBSラジオ万博2020～』というイベントをしまして。私なんかは出入り業者なので、様々なリクエストに対して「いいですね～！」、「それもいいですね！」なんて言って応えたんです。それでCreepy Nutsにも来てもらって、格闘ゲーム『ストリートファイターV』で対決したんですよ。

R-指定：それで負けた方がお互いの番組で歌う、という罰ゲームだったんです。でも、この罰ゲームって、宇多丸さんから提案しましたからね？

宇多丸：俺は、松永に「俺のケツに一発蹴りを入れてくれればいい」って言ったんだけど。

R-指定：ムチャクチャや。できるわけがない（笑）

DJ松永：でしょ？ 先輩のケツを蹴るという罰ゲーム。蹴る方も罰ゲームだから！

宇多丸：でも君は、毎週毎週この番組で、私のケツに蹴りを入れているよね？

DJ松永：あはははは（笑）

R-指定：全部バレてる。

宇多丸：電波で陰口を言ったら全部伝わってくるからな。で、俺のケツに蹴りを入れるのは恐れ多いとか言うから、「じゃあ、Zeebraのケツに蹴りを入れてこい」って言ったんだけど。

DJ松永：そんな、ムチャクチャな（笑）

宇多丸：Zeebraのことだって、いつもこのラジオでいじってるじゃねえか！（笑）

DJ松永：いや、Zeebraさんとは対決してないですもん。Zeebraさんとの対決は怖いから逃げてる。

R-指定：まあそれで、罰ゲームをかけて『ストリートファイターV』で対決したんですけど……。

宇多丸：ぶっちゃけ松永さん、格闘ゲームの経験がそんなになかったのに、ちょっとした指導だけでうまかったですよね。やっぱりね、さすが“音ゲーの世界一”を取っただけはありますね。

R-指定：松永さんが世界一になったのって、『ダンスダンスレボリューション』だっけ？ あ、『ビートマニア』（音楽ゲーム）か。

DJ松永：『ビートマニア』じゃないから。全然違う。あれはタイミングのゲームだから。DJの本質的なものと全く違うからね。一緒にしないで（笑）

その後は、宇多丸がラッパーのZeebraとカラオケへ行ったときのエピソードを披露。また、映画に精通している宇多丸が、ホラー映画が嫌いなDJ松永に対して怖い映画を見る心理を語ったり、たくさん映画を見ることの楽しさを解説した。

番組後半には、R-指定が「俺たちは『桜坂』を1ミリもリクエストしていない。俺たちがリクエストしたのはRHYMESTERの『Come On!!!!!!!!』ですよ」とぼやき、DJ松永も「歌詞の内容が『オールナイト』のこの時間にピッタリなんですよ。シチュエーション的にも」と促すと、宇多丸は「そうかあ、『Come On!!!!!!!!』だったかあ」と謝罪。

続けて宇多丸は「確かに『Come On!!!!!!!!』は渾身のバースです」と言いながらも、「これがカモンです！ 1曲、カモン！」と叫び、今度は松山千春の『長い夜』を気持ち良さそうに熱唱。この暴走ぶりに後輩であるR-指定とDJ松永から「あのぉ、お帰りください」、「宇多丸さん、さようなら～！（笑）」と、退出を命じられてしまった。