3月17日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts（クリーピーナッツ）がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～28時30分）が放送。13日に行われた「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020」授賞式イベントの舞台裏について明かした。

「スペースシャワーTV」主催の音楽賞である「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020」。同アワードでCreepy Nutsは「BEST HIP HOP ARTIST」を受賞し、ライブパフォーマンスでは楽曲『よふかしのうた』も披露した。しかし、そのリハーサルでトロフィーを壊してしまうハプニングが……。そのハプニングについて2人が語った。

R-指定：リハのとき、スタッフさんに「本番でこのトロフィーを渡します」ってトロフィーを渡されて、「もらって、その流れで歌ってください」と言われたから、俺は「これ、もらったやつを下に置いたりしてもいいんですか？」ってスタッフさんに聞いたのよ。そうしたらマネージャーがバーッと来て、「置くの、ダサくない？ 持ったままやる方がヒップホップ的じゃない？ ふらっと来た街のあんちゃんが、賞をぶっきらぼうにもらって、そのままラップする感じの方がヒップホップって感じがする」って言われて。

DJ松永：なるほどね。

R-指定：「それ、ヒップホップっぽい！」って思って。マネージャーからヒップホップっぽさを教えてもらって、「それそれ！ 俺も言おうとしてたの、それ！」っていう（笑）

DJ松永：（笑）

R-指定：で、右手にマイクを持って、左手にトロフィーを持って歌うんだけど、俺はいつも、左手でジェスチャーしながらラップを歌うんですよ。いろんなラッパーの人が、「手の動きは、その言葉にプラスしてよりラップを伝える動作だから」って言っているように、ジェスチャーとか手の動きって、めっちゃ大事なんですよ。

DJ松永：うんうん。

R-指定：それで『よふかしのうた』は結構激しめにジェスチャーする曲なんですけど、いつもと同じ感じで、トロフィーを持ったままリハで歌ったんですよ。縦横無尽にトロフィーを動かし、剣のように振り回したり、上に上げたり下げたり、回転させたりしながらブワーッと歌って。曲の終盤、「ポンッ」って音がして、見たら、トロフィーの上の『S』って書かれた金色の玉の部分が「ボトン……」って下に落ちたんですよ。もう、首なしトロフィーに……。

DJ松永：こわっ（笑）

R-指定：それで俺、「やってもうた！ えらいことを。トロフィーの頭の金色の部分を落としてもうた！」って。横を見たら、松永さんもニヤニヤ笑っているし。曲が終わったらスタッフさんがブワーッと走って来て、俺はトロフィーを破壊してしまったから、「すいませんでした！」って言ったら、スタッフさんが「大丈夫です！ これ、ダミーなんで」と。見たら『2019』って書いてあって。

DJ松永：去年のトロフィーね。

R-指定：「ダミーで良かったー！」って思って。俺はそこからビビり倒して、本番でもトロフィーを持ちながら歌ったけど、左半身はほぼ動いてないから。曲の途中で何回か、そのトロフィーに向かって語りかけているように歌っているシーンがあったんですが。

DJ松永：そんなシーンがあったの？

R-指定：あれ、トロフィーに向かって語りかけている感じじゃなくて、トロフィーの玉が取れてないかどうか、確認しながら歌っていたのよ（笑）

DJ松永：あはははは（笑）

R-指定：「お前、大丈夫やねんな？」ってトロフィーに語りかけて。「もうちょっと持ちこたえろよ。あと1バース、持ちこたえてくれよ。玉な」って思いながらやっていました。

ダミーではあったが、リハーサルでトロフィーを壊したことが気になり、本番では無事を確認しながら、丁寧に扱ってパフォーマンスをしていたというR-指定。その一方で、“ヒップホッパーらしい”トロフィーの扱い方について、R-指定は「本番でバンッ！って頭が取れてたら、トロフィーをぶん投げて。『こんなん、元からいらねえんだよ！！』って言いながら帰っていくぐらいがヒップホップやったかもな」と振り返ったものの、自身の性格上、雑に扱うことはできなかったと語った。