9月12日(土)、小堺一機と中山秀征が、ラジオ番組「サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930」(ニッポン放送・毎週土曜13時〜)に出演。8月10日に肺炎のため78歳で亡くなった俳優・渡哲也さんとの思い出を語った。
番組では、クイズに正解すればリクエスト曲がかけられるミュージックバトルを開催。その中盤、渡哲也さんの「くちなしの花」をリクエストした中山は、「渡さんにすごくお世話になって……」と切り出し、石原裕次郎さんの七回忌に、渡さんからビールを注いでもらった20代の思い出のほか、渡さんにまつわる伝説的なエピソードを明かした。
中山:あるときはね、僕の番組に渡さんがゲストで来てくれたときに、テレビ局におはぎを300個差し入れしてくれたんですね。そのときの名前が、『中山秀征』って書いてあったのよ。
天野:もうヒデさんが差し入れたみたいになっちゃったの?
中山:テレビ局中から「ありがとうございます」って言われて。なんのことかわからなかったら、渡さんが『中山秀征』で入れて帰られたんですよ。その時はもう帰られちゃったんでお礼が言えなかったんです。
天野:ええ!
小堺:スタジオ前の焼肉屋さんで食べてたら、(石原)軍団の方がいらして、先に帰られて。「ありがとうございました」って僕らが払おうとしたら、「もういただいております」って言われて。
天野:渡さんが新人のころ挨拶したときに、唯一立って自分で挨拶してくれたのが、石原裕次郎さんだと。そこからもうその関係なんですね。
中山:石原プロを立ち上げて、石原プロが倒産しかけたときに、そのときに渡さんが「全財産を投げうる」と。で、裕次郎さんは「気持ちだけいただくよ」と言ったという。
小堺:カッコよすぎるでしょ。
天野:裕次郎さんが入院してた時も、ずっと車で生活して、ひっきりなしに行って。「俺は何もできないけど」って。
中山:石原裕次郎さんの名前をここまで残したのは、やっぱり渡哲也さんの功績だと思うんですよ。裕次郎さんもすごいけども、そのあとを支えた年月の長さというのは変えられるものがないですよね。できる人はいないです。
天野:僕と出川(哲朗)さんが遊んでる時に、急に車がバッと止まって、中から渡さんが降りてきて、「出川さん、この間はバラエティでお世話になりました」って。
小堺:降りてらしたの? 窓を開けて「どうも」じゃなくて?
天野:わざわざ降りてきて、出川さんに挨拶して、で、出川さんが俺を紹介してくれたんですよ。「キャイ〜ンっていう、天野っちです」って(笑)。そしたら(渡さんが)「天野さん、どうも。よろしくお願いします」って。
中山:カッコいい!
天野:もう俺その瞬間に、出川さんが逆にすごいなって思っちゃって(笑)。
中山:そう見せるのが渡さん。相手を立てるんですよね、必ず。
渡さんの知られざる逸話に、「本当のスターは違うね」と感心していた一同。
そのほか番組では、過去に放送されたオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)の秘話や、『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)で堺正章が超絶技を披露した裏話など、芸能界の衝撃エピソードが尽きなかった。
番組情報
土曜日の午後にお届けする「サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930」。午後1時から3時までの前半2時間は毎回2組のゲストが、クイズバトルに挑戦! クイズに正解した方のリクエスト曲がかかるミュージックバトルです。そして、午後3時からは、旬なアーティストをお迎えして最新の音楽シーンをお届けしていきます。
<アシスタント>宮島咲良