ヨット太平洋単独無寄港横断に出航したキャスターの辛坊治郎が4月13日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」にヨット太平洋単独無寄港横断中4日目の船上から電話出演。風との戦いについて報告した。
ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、番組パーソナリティの辛坊治郎がヨット太平洋単独無寄港横断に挑戦している間、“スペシャルパーソナリティ”たちが“留守番”をしているが、番組では「生存確認テレフォン」と題して、辛坊に持たせた衛星携帯電話へ毎回必ずかけることとなっている。
辛坊は4月9日午前9時17分に大阪府岬町の淡輪ヨットハーバーから“KaorinV(カオリンファイブ)号で出港したが、4日経った13日、静岡県浜松市の沖合30キロ付近で伊豆半島沖を目指して東に進んでいるという辛坊へ、この日スペシャルパーソナリティを務めるフリーアナウンサー・笠井信輔とアシスタントの増山さやかアナウンサーは電話を掛けた。
「今日初めて雨が降ったんです」
と明かした辛坊。大変な状況かと思いきや、「どうなるかなとは思ったんですが 風と波は昨日までより穏やかなんですよ、むしろ」と説明し、荒れた海ではないようだ。しかし、荒れなければよいということでもないようで、「ところが全部逆風なんで先に進まないんです」と補足。「だから今、浜松沖合50キロぐらいのところを漂っている感じですね」と現況を語った。
「そういうことで、たぶんアメリカ着くのは再来年くらいですかね(笑)」
こう笑い飛ばす辛坊に、スタジオの笠井と増山アナは苦笑い。
そして笠井が「波が高いと僕なんかすぐ酔っちゃうんですけども、辛坊さんはそういうのは大丈夫なんですか?」と問うと、「ものすごく酔うんです。弱いんです」と太平洋を渡る人とは思えない弱点を告白。しかし「乗り物酔いの薬を毎日飲み続けてて、今日くらいからもしかするとちょっと抜けてきたかなと。だいたい乗り物酔いって、1週間くらいでになれるって言われてるんですけれども、そろそろ慣れてきたかなって感じですね」と自己分析した。
また、前日の12日の電話報告時にも「最初の波で船の中泥だらけでえらいことになって。そういう小さなトラブルが相次ぎまして」と話していたが今日13日も「小さなトラブルも相次いでですね……」と切り出した辛坊。
「私、一応名前が知られているので、修理のためにそのへんの港に入ろうかといっても、(見つかったら)ネットニュースになっちゃうじゃないですか(笑) しょうがないので自分で船の上で直してるんですよ」
このように明かすと、増山アナが「風のピークは明日14日の午後6時から11時ごろにかけて最大45ノットに迫る勢いで、波の高さは明日14日の午後6時以降は4メートルを超える見込みということですのでちょっと注意が必要です」と気象状況を伝達。台風並みの状況ということで、
「おいおいおい、浜松の港、入れちゃおうかな」
と冗談めかして言った辛坊であったが、「どこにも寄っちゃいけないっていう決まりがあるんですか?」と笠井が即座に質問。すると「ないですよ、別に」との回答だったため「いやあ、だとしたら、とりあえずはまだ日本近海にいるんだったら、いったん避難するっていうのも悪くないんじゃないんですか?」と提案する笠井。これには「(寄港は)無いではないですね。考えながらやっていきます」と辛坊も答え、「意地張る必要はないです。今は力、溜めどきですよ」と笠井は呼びかけた。
「安全第一で頑張ってください!」と増山アナが激励すると、「わかりました!」と答えた辛坊は、引き続き航海を続けた。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)