ヨット太平洋単独無寄港横断に出航したキャスターの辛坊治郎が4月12日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」にヨット太平洋単独無寄港横断中の船上から電話出演。出航3日にしてトラブル続出の状況を報告した。
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辛坊治郎
ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、番組パーソナリティの辛坊治郎がヨット太平洋単独無寄港横断に挑戦している間、“スペシャルパーソナリティ”たちが“留守番”をしているが、番組では「生存確認テレフォン」と題して、辛坊に持たせた衛星携帯電話へ毎回必ずかけることとなっている。
辛坊は4月9日午前9時17分に大阪府岬町の淡輪ヨットハーバーから“KaorinV(カオリンファイブ)”号で出港したが、3日経った12日、紀伊半島の東側、三重県尾鷲市の沖合およそ30キロ付近にいて紀伊半島沿いを北東に向かって進んでいるという辛坊へ、この日スペシャルパーソナリティを務める落語家・立川志らくとアシスタントの増山さやかアナウンサーは電話を掛けた。
「生きてますよー!」
そんな第一声で電話に出た辛坊。志らくからの「辛坊さん、どんな状況ですか?」との問いには、「大変な状況でですね、下でゴミ捨ててたときにこれ(携帯電話)が鳴ったんで、あわてて歩いてきて階段で足踏みはずして、死ぬかと思いましたよ」と、少し息を切らせながら回答した。
ただ、大変な状況であることは冗談では済まないレベルのようで「大変なことを一番象徴する出来事でいうと、ラディッシュみたいなやつを育てようと思って小さな植木鉢を持ってきたんですけど、あんなものね 最初の波でぶっ飛びましたよ(笑) もう、そのへん泥だらけでえらいことになってですね。そういう小さなトラブルが相次ぎまして」と明かした。
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Kaorin V(カオリンファイブ)
そして、肝心の“進み具合”については、「潮岬っていうか、串本まわったあたりまでは快調だったんですけど そこから完全な逆風に入ってですね、にっちもさっちも、先へ進まなくなったんです。それで、いま伊勢の沖くらいまでやって来てます。三重県沖ですね」と“難儀”な状況であることを報告。
「いやまあ、時間かかるわ(笑) みなさーん、気長に待っててくださいねー!」
と、開き直って(?)呼びかけた辛坊であった。
また、「辛坊さん、食欲なんかはあるんですか?」との志らくの問いには、「金曜日に出航してから、カロリーメイトの固形のやつ(ブロックタイプ)、ゼリーのやつ(ゼリータイプ)、野菜ジュース(リキッドタイプ)以外、一切口にしてません」と告白。「ようやくね、今日ぐらいから何か食べる気になってきて、今朝は初めてグラノーラ食べたかな。朝食に。それまでは全部カロリーメイトでしのいできました。カロリーメイトなければ、もう、とっくに死んでます」と、食欲も出ないほどの状況あったことを口にした。
すると増山アナは「食べられる時はしっかり食べて、無事帰ってきてくださいね」と“難航海”を心配して激励したが、辛坊は「最初の1週間、日本近海がヤマなんでね、日本近海さえ無事抜けたら、あとはそんなひどいことにはならない……予定なんですけどね。日本近海はとにかく鬼門なんですよ。荒れるんです。荒れる荒れる」と、想定内であることを説明して安心させ、航海を続けた。