ヨット太平洋単独無寄港横断に出航したキャスターの辛坊治郎が5月31日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」にヨット太平洋単独無寄港横断中の船上から電話出演。航海の状況とアメリカ大陸への到着見込みを報告した。
ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、番組パーソナリティの辛坊治郎がヨット太平洋単独無寄港横断に挑戦している間、“スペシャルパーソナリティ”たちが“留守番”をしているが、番組では「生存確認テレフォン」と題して、辛坊に持たせた衛星携帯電話へ毎回必ずかけることとなっている。
辛坊は4月9日午前9時17分に大阪府岬町の淡輪ヨットハーバーからKaorinV(カオリンファイブ)号で出港したが、5月31日、緯度の高さで北海道釧路沖の東へ約5900キロあまり離れた太平洋上にいて、全行程の7割を達成し残り3割となった辛坊へ、この日スペシャルパーソナリティを務める立川志らくとアシスタントの増山さやかアナウンサーは電話を掛けた。
発達した前線の真下にいて、雨・風ともにかなり強い状況という情報は得ていたが……
「大荒れですよ、大荒れ。何日間か、嵐の中を走ってます!」
という辛坊の報告からスタート。
そこで志らくは思わず「嵐になると、船の中って、どんな状況になっちゃうんですか?」と素朴な疑問を投げかけた。
「物が飛び交うんですよ。しっかり縛っていないものは、全部空中を飛びますね」
この答えに増山アナが「なんか、ポルターガイストみたいですね!」と反応すると、
「あ、もう完全にポルターガイストですよ」
と即答。そして、こう解説した。
「今日なんかでもそうですけど、方向の違う波を同時に2つぐらいくらうとですね、安定している船なのに、ほぼ真横になるんですよ。そうすると、セイルが海面に着くくらいまで傾きますからね。要するに“真横”ですから、昔、遊園地に『びっくりハウス』ってありましたけど、そんな感じですね」
そんな情景を目に浮かべた志らくは「じゃあ、そういう状況になると、当然寝ることはできないでしょ? だって、ベッドに横たわったら転がっちゃう」と、再び素朴な疑問をぶつけたが……
「そこがよくできていて、ヨットのベッド……ベッドというものじゃないんですけど、仕切り板みたいなものを引き上げると左右に落ちないようになっているんです。幅が肩幅くらいしかないから、ゴロゴロもしないんですよ」
増山アナが「ハマって寝てるんだ!」と感心すると、辛坊は「そうそうそう! そういうこと! そんな感じです」と返し、2人そろって「へー!!」と、目から鱗が落ちた様子であった。
「だけど、この2日間ぐらい大荒れだったんで速度が出たから、明日、明後日くらいを経過すると、いつごろ着くかだいぶはっきり言えるようになると思う。まだ早いですけど、“だいたいこのくらいかな?”みたいな話が、そろそろできるかなと」
風が無いと楽だが進まない。強風だと大変だが進む。そんな状況に志らくは、「それじゃあ、ゴール見えてきたんだ。でもまあ、あともうひと山、ふた山、ありそうだね(笑)」と声を掛けたが、
「いやいやいやいや、勘弁してほしいわ、もう!」
と、叫ばずにはいられない辛坊であった。
そして、増山アナから今後の気象予報を聞き、2人から「頑張ってくださいね」とエールを送られた辛坊は、
「ありがとうございます。頑張ります!」
と気合を入れ、アメリカ大陸へ向けて、引き続き航海を続けた。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)