ショウアップナイター エピソード55
<エピソード16 ~乱闘時、気が付いたらアリアスを持っていた!?~>
~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~
ショウアップナイター解説者の川相昌弘が、巨人-阪神戦での数々の「乱闘」について振り返った。
今年2021年に55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その解説者である川相昌弘に、“伝統の一戦”巨人-阪神戦の思い出について聞いた。
----阪神戦は何試合くらい出場しましたか?
『詳しくは覚えていませんが、1年間20数試合とすると、最低10年は試合に出てますので若い時なども考えると最低300試合くらいは出ていますかね』
----阪神戦は好きでしたか?
『阪神戦は好きでしたね。やっぱり巨人-阪神戦の雰囲気も好きでしたし、東京ドームでも甲子園でも燃える対戦でしたので。
阪神がリーグ優勝・日本一になった1985年、ベンチが多かった僕はベンチからよく試合を見てましたが、あの時の阪神、特に甲子園での阪神は無茶苦茶強かった。槙原寛己投手がランディ・バースさん、掛布雅之さん、岡田彰布さんの3人にバックスクリーンにホームランを3連発打たれたのが印象的です。
僕はその後に試合に出始めまして、僕の同級生の猪俣隆や、マイク仲田こと仲田幸司さん、中西清起さん、湯舟敏郎さんなど比較的、自分が好きなピッチャーが阪神には多かったのでそこそこ打ったと思いますね。僕の通算打率は.266なんですけど阪神戦の打率は、多分それより上なんじゃないかな。個人的に相性の良いチームだったかなと思います』
----印象に残っている試合ってありますか?
『やっぱり乱闘があった試合は覚えてますよね(笑)。ガルベスが投手交代の時に、球審の橘高淳さんにボールを投げつけて、(止めようとした)吉原孝介がガルベスの肘鉄食らって血がドバドバ出た試合(1998年7月31日 甲子園球場)とか。
そして、入来祐作の投球が大きく逸れ、アリアスの背中の後を通って乱闘になった試合(2002年7月25日 甲子園球場)ですかね。あの試合、僕はベンチにいて、その瞬間ベンチから飛び出して乱闘の輪の中に飛び込んで行ったのですが、気が付いたらアリアスの背中に飛びついていました。アリアスのあの太いドラム缶みたいな体を背後から僕が羽交い絞めにしていたんですよ!「えっ!なんで俺がアリアス持っているの!?」ってなりまして、すぐ手を放しましたね(笑)。
あと、槇原(寛己)さんが今の阪神タイガース監督の矢野燿大さんにぶつけて乱闘になった試合(1998年8月2日 甲子園球場)、その時ショートを私が、セカンドを仁志敏久が守ってました。まず、デッドボールに怒った三塁コーチの大熊忠義さんが槇原さんに蹴りを入れ、そして僕が大熊さんの背中にジャンプして乗っかって抑えたところに仁志が横から飛び蹴りを食らわして、大熊さんが吹っ飛んでいったことがありましたね。乱闘の話ばかりですみません(笑)』
----川相さんは乱闘の時、積極的に行くタイプでしたよね?
『僕、足遅かったんですけど乱闘の時にベンチから飛び出すスピードはめちゃくちゃ早かったです(笑)』
----乱闘の話が次から次へと出てきますが、それほど熱かったということですよね?
『はい、今はなかなか乱闘は無いですが、それくらい熱くなって燃え上がる試合をね、コロナ禍の今、熱いプレーでファンのみなさんを魅了してあげてほしいなと思いますね』
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連載情報
ショウアップナイター エピソード55
ニッポン放送「ショウアップナイター」55周年を記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく
2021年、放送開始から『55周年』のシーズンを迎えるニッポン放送の看板プロ野球中継番組「ニッポン放送ショウアップナイター」。記念となる一年に『55!!(GoGo!!)みんなのプロ野球 』をシーズンキャッチとして、55 周年にちなみ55の企画をお届けしていく。
ニッポン放送ショウアップナイターHP:https://baseballking.jp/showup