ヨット太平洋単独無寄港横断に出航したキャスターの辛坊治郎が6月8日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」にヨット太平洋単独無寄港横断中の船上から電話出演。アメリカ大陸が近づいた状況と、それに伴う対応の大変さについて報告した。
ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、番組パーソナリティの辛坊治郎がヨット太平洋単独無寄港横断に挑戦している間、“スペシャルパーソナリティ”たちが“留守番”をしているが、番組では「生存確認テレフォン」と題して、辛坊に持たせた衛星携帯電話へ毎回必ずかけることとなっている。
辛坊は4月9日午前9時17分に大阪府岬町の淡輪ヨットハーバーからKaorinV(カオリンファイブ)号で出港したが、日本時間6月8日17時30分頃(現地時間6月7日23時30分頃)、ゴール地点の米西海岸サンディエゴまであと約1500キロの地点におり、全行程の残り15%まで達したという辛坊へ、この日スペシャルパーソナリティを務める飯田浩司アナウンサーとアシスタントの増山さやかアナウンサーは電話を掛けた。
「今日怖かったんですよ……」
こう明かす辛坊。何があったのか。
「左後ろから貨物船が迫って来て。『これ、当たったら沈没する!』と思ったら、左のほうすり抜けていきましたけどね。もう、そういう大きな船が時々(見えるようなところまで来ました)。今日も2隻見ましたね」
大型船にぶつかったらひとたまりもないヨット。思わず増田も「それ、辛坊さん、寝てられないじゃないですか」と疑問をぶつける。
「だから、久しぶりにレーダーかけました、今晩から。レーダーアラームかけて、他の船が接近してきたらレーダーでアラーム鳴るようにして、そしたら起きていって周り見て操船するんですね、これが大変なんですよ結構」
そのような態勢になっているのかと感心した増田は「それがあれば、安心は安心なんですね?」と確認。しかし……
「レーダーアラームがあれば、見えないことはないんですけど、避けられるかどうかは、また、運次第というところがありますから、わからないですけれども」
なるほど、風次第、波次第という、まさに航海の難しさである。すると「でも、接近してる他の船もレーダーでちゃんと辛坊さんの船を認識してもらえるわけですよね」と続けた増田。
「ちゃんとした船は大丈夫ですけれども、世の中にはちゃんとしてない船もありますからね(笑)」
笑い事では済まされないが、それが海の現実。「いや、それはちょっと怖いです」というしかない増田であった。
「でもまあ大丈夫です。たぶん来週の水曜日か木曜日には着きます」
この言葉を聞く限り、基本的には順調な航海のようである。
そんななか、増田は辛坊へ伝えなければならないことがあった。「辛坊さん! 阪神タイガース優勝しそうです」---すると、
「マジすかー!?」
と絶叫した辛坊。増山アナがすかさず「そんなこともありますから早く帰ってきてくださいね!」と声をかけると、
「そんなことがあるんだー」
と、阪神ファンの辛坊も驚きを隠せず、理解に時間がかかるようであった。
そんな辛坊は、増山アナから今後の気象予報を聞き、「お気をつけて!」と2人から声を掛けられると、
「ありがとうございます!」
と元気な声で返礼し、サンディエゴへ向けて、引き続き航海を続けた。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)