7月6日（火）深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nutsがパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～28時30分）が放送。3年ほど前に突然連絡が途絶えて消息不明だったというラッパー・タマイコウスケと、先日再会したことを明かした。

R-指定とタマイは10年以上の付き合いで、過去にはグループを組んでいたこともある。タマイのラップについて、R-指定は「めちゃくちゃ上手い」「超上手い！」と絶賛しつつも、凝り性で頑固な一面もあると言い、昔から、急に「お前らとは距離を置くわ……」と音信不通になることが何度もあったと語る。

それでも暫くすると連絡がついていたが、3年前、タマイと連絡が完全に途絶えてしまったという。

R-指定：急にパタッと連絡が取れなくなって。メッセージを送っても既読にもならん。電話をかけても「現在、電源が……」みたいな感じで。

DJ松永：無視とかじゃなくて、ね。

R-指定：「完全に関係性を断ったんや……」って思って。周りの仲間もみんな、“たまこう”と連絡が取れなくて。すごい悲しかったというか。

DJ松永：たまこうはその時さ、SNSも全部やめたじゃん？

R-指定：全部やめた！ だから、めっちゃ心配していたんだけど、その、3年ぐらい会っていなかったたまこうが、一昨日、福岡でやった梅田サイファーのライブで、楽屋にフラッと現れたんですよ！

DJ松永：らしいね～！ びっくりしたよ！

R-指定：梅田サイファーのみんなも「うわっ！ たまこうやー！！」みたいな。とにかく連絡が取れなかったからさ。元気だった、生きてた、ってことでみんな大喜びして。誰も、1人も怒っていないというか。

DJ松永：あいつ、楽しいやつだからな。みんな、会いたくなるんだよね。

R-指定：そう、いると明るくなるし。で、たまこうは、五島列島……長崎県でしたっけ？

DJ松永：五島列島……。島？

R-指定：そう、島。俺らと連絡を断ってから、1人で五島列島に行って、今もそこで暮らしているらしい。

DJ松永：島にいたのか。

R-指定：で、たまこうはバイトで学童保育の先生をしているらしく。学童保育で子どもの面倒を見たりして、そこでたまこうがラップを披露したら、五島列島でラップが流行って。

DJ松永：すごっ！（笑）

R-指定：休み時間になると、生徒が輪になってサイファーしだす（複数人が輪になって即興でラップをする）みたいになって。

DJ松永：外の国から新しい文化を持ってきた、みたいな？

R-指定：で、ラップが流行って、その学童保育にいた男の子がめっちゃラップを好きになって「曲を作りたい！」と。その子、半年で300曲ぐらいたまこうに送ってきたと。

DJ松永：すごい！ ヤバいな（笑）

R-指定：それで何か月かしたら「僕、本気でラップしたいんで島を出ます。一番近くの大都会、福岡で音楽したいので島を出ます。ありがとうございました」と。

DJ松永：やばっ！ 島の偉人じゃん！

R-指定：たまこう、ザビエルしてんねん（笑）

DJ松永：ザビエルしてる！ 人生、変えちゃってるもん。すげぇー！！

音信不通だった3年間、長崎県の五島列島で学童保育の仕事をして過ごしていたというタマイ。そこでラップを披露したところ、子ども達の間でラップブームが起きたそうで、日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師「ザビエル」のようだと、R-指定とDJ松永は感心。

ラップに夢中になり福岡へ旅立ったというタマイの教え子だが、その後、いろいろと事情もあり、最終的に連絡が途絶えたそうで、R-指定が笑いながら「自分のやったことが自分に返ってきとる」と指摘し、DJ松永も深く頷いて「やっぱり未読スルーとかするもんじゃないね（笑）」と同意。しかし、最後には二人ともタマイの現在に「元気で良かった」と改めて語った。