キャスターの辛坊治郎が6月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。話題の携帯電話転売防止策について、「あんまり効果ないだろう」と一蹴した。

※イメージ

NTTドコモは6日、 iPhoneなどの人気機種で横行する携帯電話の転売に関して対策を強化したと明らかにした。購入する来店客に対し、割引を受ける条件として端末の箱に名前の記入を要請する。

辛坊）箱に名前が書いてあると、ある意味で「傷」扱いになって値段が安くなるから、転売しづらくなるわけですね。じゃあ、箱に値段を書くのが嫌だっていう人はどうするかというと、販売店のはんこを押すらしいですよ。だったら、あんまり効果ないだろうって思うんですけど。

何で今、人気機種の転売が相次いでいるかというと、そもそも半導体不足などで品薄っていう背景があるんです。それと、円換算したときに、日本におけるiPhoneの販売価格が中国における iPhone の販売価格よりもはるかに安いんですよ。 iPhoneで今、どんなことが起きているかというと、 正規店のApple Storeに行ってiPhoneを買う値段よりも、中古のiPhoneを売りに出すほうが値段が高いんですって。

理由の1つは、 正規店に行ったって、すぐその場で買えるだけの在庫がないという品薄だから。加えて、今の円安だと、買取業者が中古のiPhoneを正規店が販売する値段以上で買い取って中国に売り飛ばすと、利益が出るからです。業界としては「ちょっと、これはまずいんじゃないの」っていうことで、何とか阻止したいわけですよ。ただ、阻止の仕方として箱に名前を書かせるのは、あんまり本気じゃないっていうのがよく分かるよね。この転売対策も、いろんなところに円安の影響が出始めている1つの表れです。