ぺこぱ・松陰寺が救われた、相方のシュウペイの「自分とは違う性格」
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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(10月19日放送)にお笑いコンビのぺこぱが出演。ぺこぱのネタづくりや2人の関係性について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。10月18日(月)~10月21日(金)のゲストはお笑いコンビのぺこぱ。3日目は、コンビの関係性について…
黒木)いまもネタは松陰寺さんが考えていらっしゃるのですか?
松陰寺)基本は僕が考えて稽古しながら、少しずつ合わせていくという感じですね。
黒木)どのくらいお稽古するのですか?
松陰寺)稽古の仕方もM-1出る前とあとで変わってきています。以前はネタをつくって本番前に練習して、舞台でかけてそのあと、またそのネタをどうするか考えていました。お客さんの前で試しながら、ネタをどんどんブラッシュアップしていたのです。
黒木)お客さんの反応を見ながら。
松陰寺)いまはその機会がないので、僕らだけで練習して、ぶっつけ本番でかけてしまう感じです。ですので、「あれ? 面白かったのは自分たちだけだったのかな」ということがたまにありますね。お客さんの前でかけたときに。
黒木)「ここで来るだろう」みたいなときに肩透かし……。
松陰寺)そうなのですよ。
黒木)そういうときはどうやって立ち直るのですか?
松陰寺)いかに動揺を隠すかということですね。
シュウペイ)いままではお笑いライブでかけられていたのですけれど、いまは新ネタを練習して本番がテレビのネタの収録になったりするので、現場ではお客さんの反応がない場合もあるのです。
松陰寺)お客さんいないときもありますからね。
シュウペイ)わからないまま、ぶっつけ本番で、いきなりテレビの収録で「いいのですか自分たち?」という不思議な感覚ですね。
黒木)11月にライブがございますけれども。
松陰寺)練習でやったことを実際に本番でやってみると、「ここはウケないと思っていたのに、めっちゃウケるな」と違いが出てきたりするので、間も変わってくるのです。それでアドリブが入ってきたりするので。
黒木)アドリブが。
松陰寺)楽しみでもあるのですけれど、不安もありますね。
シュウペイ)どちらかというと松陰寺さんは割と不安のかたまりでできていますね。
黒木)不安のかたまり。
松陰寺)不安のかたまりですね、僕をほどいていったら不安しか残らないと思います。
黒木)シュウペイさんは何のかたまりですか?
松陰寺)根拠のない自信のかたまりですね。
黒木)根拠のない自信、でもそれって大事らしいですよ。
シュウペイ)そうですか、やった!
松陰寺)そうですね、私もその根拠のない相方の自信に救われたときはありましたね、何度かは。
黒木)救われたときもあったのですね。
松陰寺)「これ大丈夫かな」と心配で「パッ」と相方の方を見たら、何の不安もない顔をしているので、「どうにかなるか」と思ったこともあります。
黒木)それはやはり笑いを拾っていかないといかないから、お客様から。
松陰寺)そうですね。
黒木)そういうプレッシャーがおありなのですか?
松陰寺)そうですね。本心を言えば、相方には、「もう少し一緒に不安がって欲しいな」というのもあるのですけれどね。
シュウペイ)いや、2人で不安がっていても、ダメではないですか。
黒木)ですよね。
シュウペイ)どちらかがパワーになるようなものを持っていないと。
黒木)芝居をしているときに、相手の方がセリフを間違えたり忘れたりすると、こちらは逆に落ち着くのですよね。
松陰寺)でも相方がネタ飛んだときは、めっちゃ不安になりますけれどね。1回相方が「ウホウホウホッ」ってセリフを忘れたことがあったのですよ。実際2秒くらいネタ飛んだあとに思い出して言ってくれたのですけれど、あんなに長い2秒は人生で初めてでした。
黒木)ネタが飛んでしまった。
松陰寺)「思い出せ! 相方、頼む!」と思ったら、「ウホウホウホッ」と思い出して言ってくれて。
黒木)その2秒の間がもしかしたら、お客様にとっては面白い2秒になったのかも知れないのですね。
松陰寺)どうなのですかね、私はめちゃめちゃ不安でしたけれど、結果的にはいい間になっていたかも知れないですね。
シュウペイ)はい、間をつくりました。技術です。現場の雰囲気で。
ぺこぱ/ 漫才師
●シュウペイ:1987年・神奈川県出身。
●松陰寺太勇(しょういんじ・たいゆう):1983年・山口県出身。
■アルバイト先で知り合ったピン芸人の松陰寺と、元ギャル男のシュウペイが2008年にコンビ結成。
■ヒップホップ漫才やローラーシューズを履いたパフォーマンスなど、様々な芸風の編成を重ね、2019年元日の日テレ系「ぐるナイ・おもしろ荘」で優勝。
■着物と派手なメイクが特徴的な松陰寺が、着物をスーツに替えて臨んだ「M-1グランプリ2019」では初の決勝進出を果たし、3位に輝いた。
■この「M-1」で披露した「ノリツッコまないボケ」や「時を戻そう」といった印象的なフレーズが大きな話題を呼び、一躍・時の人に。
■それ以降は、数々の番組に出演し、幅広い世代から人気を集めている。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳