【ニッポン放送 アナウンサーインタビュー2022＜3＞】

ニッポン放送の様々な番組やイベントなどで幅広く活躍しているアナウンサーたち。「ニッポン放送 NEWS ONLINE」編集部では、そんなアナウンサーのみなさんに日々の活躍の“裏側”を訊きながら、今年2022年を振り返ってもらいました。3人目は、三国志を愛してやまない、箱崎みどりアナウンサーです。

ニッポン放送　箱崎みどりアナウンサー（『ニッポン放送アナウンサーカレンダー2023』より）

三国志は、日本でそれぞれの時代、姿を変えて存在し続けています

---展覧会や美術展に積極的に足を運んでいますね。最近はどのような展示が印象に残っていますか？

今、開催中の展覧会で言うと、やはり、上野の森美術館の『兵馬俑と古代中国～秦漢文明の遺産～』ですね！ 私は古代中国の歴史をエンタメにした三国志が好きなので、古代中国で作られたものが、今の時代に見られるというだけで、感激です。

秦の始皇帝の時代は、三国志の時代の400年ほど前、今よりも2200年ほど前です。そんな大昔に、兵馬俑のように、圧倒されるように大きくて写実的で個性豊かなものが作れたことと、それが、21世紀まで残っていること、両方に感動します。人間は何かを遺すことで、人生よりも長い時間を生きられると教えてくれるようで。

その感動を皆様にお伝えしたくて、この記事も載っているニッポン放送のニュースサイト「ニッポン放送 NEWS ONLINE」に紹介記事（『ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり「上野の森美術館で『兵馬俑と古代中国～秦漢文明の遺産～』を観てきました』）を書きました。

私は元々、展覧会や美術展が好きで、足を運んでは、ブログの記事にしたり（たとえば『バンクシー展 天才か反逆者か』）、Twitterでつぶやいたり、つぶやくタイミングを逃して胸にしまったりしてきましたが、この記事をきっかけに、観たものを私なりに皆さまにご紹介していくことになりました。これからも、色々な展覧会・美術展をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

---修士論文も三国志で執筆し、2019年には三国志の本も出版されたくらい三国志を愛してやまない箱崎さんですが、今年は5月3日に『箱崎みどりの三国志ラジオ～令和のビジネス兵法書～』という特別番組も担当しましたね

「三国志で番組をやってみないか」と声をかけてもらって、ゴールデンウィークにお届けした特別番組です。

三国志は、古代中国の歴史を基にしたエンタメで、日本では、ことわざになったりもしていて、他国の歴史にしては、よく知られているように思いますが、ほとんどご存知ない方も多いですよね。そこで、三国志を全く知らなくても楽しめるように、「身近なお悩みを三国志の知恵で解決する」番組になりました。ゲストとして思い浮かんだのが、漫画『パリピ孔明』の原作者、四葉夕卜先生。難しいだろうとは思いつつお願いしたところ、快く出演してくださったんです！！　出てくださると聞いたときは、嬉しかったですねぇ。

『パリピ孔明』という作品自体が、古代中国から現代日本の東京・渋谷に転生した諸葛孔明（三国志の天才軍師）が、三国時代の経験と知略を駆使して活躍するお話なので、番組にぴったりで。四葉先生は、ラジオ初出演でいらっしゃったのですが、会社員時代にトップ営業マンだったご経験と併せて、三国時代の知恵でリスナーの方からのお悩みを鮮やかに解決してくださいました。自分の志を変えない、人は変えられない、環境を変えてみる、部下をよく見てほめる、などなど、今も昔も、人間関係や仕事の悩みと助言には、共通するものがあるなぁと、改めて感じました。

『パリピ孔明』では、孔明が、三国時代の自分の人生で心残りだったことを改めて、伝えたいことを言葉にしたり、敵にも優しくなったりと、人間味が増しているところが描かれています。今年、アニメも人気になりましたが、原作の漫画も、今、とても熱い展開なので、ぜひ読んでみてください！

その他、三国志関連だと、今年は、渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリー関連講座を担当させていただきました。私は『人形劇三国志』をきっかけに三国志を好きになって、渋谷ヒカリエのギャラリーにも開業以来通っていて、もっと言えば関連講座に参加したこともあったので、講師として声をかけていただけたのにはびっくり。1人のファンに過ぎない私が講師だなんて、と不安もあったのですが、監修者の平井徹先生のお力を借りて、人形劇三国志の魅力を語り、参加者の皆さまと楽しい時間を過ごせたのでほっとしました。

そういえば今年は、歌舞伎座で、スーパー歌舞伎の再演（三月大歌舞伎第一部「三代猿之助四十八撰」『新・三国志 関羽篇』）もありましたね！　こちらも、小さい頃に観に行けなかった舞台だったので、感慨深かったです。

最近私は、三国志について調べている中で、「三国志は、それぞれの時代の主要なエンターテインメントに取り入れられている」と考えるようになりました。日本では、江戸時代以降、小説だけでなく、演劇、お祭りの山車、見世物、新聞連載、ラジオドラマ、ゲーム、漫画、アニメなどなど、次々に三国志が姿を変えて存在し続けています。今シーズン、「ショウアップナイター」のTwitter企画として実施した、プロ野球の注目ポイントを三国志で例える「箱崎みどりの妄想プロ野球」も、その大きな流れの中にあるのかも、なんて。

ニッポン放送　箱崎みどりアナウンサー『ニッポン放送アナウンサーカレンダー2023』撮影風景　　～胸元のリボンがウタの服のリボンにそっくり？　正面からの写真は『アナウンサーカレンダー』で！

「ウタちゃんの真似をしてるって思われちゃうからしら」とドキドキ

---そんなお仕事の合間にニッポン放送の“ご近所”で撮影した写真が満載の「ニッポン放送　アナウンサーカレンダー 2023」。今回の撮影は、いかがでしたか？

今年のアナウンサーカレンダー、前島アナと一緒にペア撮影をして、前島アナの雨女が発動した話は、彼女がしてくれているので、これまで誰にも言っていない裏話をしても、大丈夫でしょうか……？

8月に公開された大ヒット映画『ONE PIECE FILM RED』で、歌姫ウタが着ている服と、私の衣装のブラウスの、胸元のリボンがそっくりで！ 映画が公開されてヒットしていく中で、初夏に撮影した写真を使ってカレンダーにしていく具体的な作業が始まりました。自分の写真を見る度に、「ウタちゃんの真似をしてるって思われちゃうからしら」とドキドキしていたのですが、これまで、どなたからも指摘はありませんでした（笑） 似ていると私は思っているので、ぜひご覧になってみてくださいね。

ラジオカーとの撮影も、久し振りだったので嬉しかったです。コロナ禍もあって、中々中継に行く機会や、リスナーの皆さまにお会いできる機会もないので、世の中が落ち着いて、顔を合わせられる日が一日も早く来ることを心待ちにしています。お会いできない分も、カレンダーをあなたのお側に置いていただけたらと思っています！

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