【ニッポン放送 アナウンサーインタビュー2022＜4＞】

ニッポン放送の様々な番組やイベントなどで幅広く活躍しているアナウンサーたち。「ニッポン放送 NEWS ONLINE」編集部では、そんなアナウンサーのみなさんに日々の活躍の“裏側”を訊きながら、今年2022年を振り返ってもらいました。4人目は、なんとフルート奏者としてステージに上がった熊谷実帆アナウンサーです。

ニッポン放送　熊谷実帆アナウンサー（『ニッポン放送アナウンサーカレンダー2023』より）

「本業はなんなんだ！」と皆さんに突っ込まれました（笑）

---10月22日に、ピアノ連弾デュオ「レ・フレール」の結成20周年記念コンサートにフルート演奏で出演しましたね！ 中高6年間吹奏楽部でフルートを担当し、フルート4重奏でアンサンブルコンテストの東北大会で銀賞を受賞している熊谷さんですが、ステージは楽しめましたか？

今年最大の出来事は、アナウンサーとしてではなく、まさかのフルート奏者としてステージに上がったことでした。アシスタントを務めている「垣花正あなたとハッピー！」にレ・フレールのお二人にゲスト出演していただき、そこでできた繋がりで私もステージで一緒に演奏することになったのです。「渋谷Bunkamuraオーチャードホール」は名だたるアーティストの方々が立つ素晴らしい舞台です。もちろん私はプロではないですし、そんな舞台に演奏者として立てるというのはまさに夢のような出来事。自分の青春であるフルートにもう一度全力で向き合えるのが嬉しくてたまりませんでした。

本番までは、朝の生放送を終えたら、そのままレッスンに直行の日々。会社に楽器を背負って出社していたので、「本業はなんなんだ！」と皆さんに突っ込まれました（笑） ただ、練習をしていたとはいえ、本番直前になると「会場のお客さんはこんな私の演奏を受け入れてくれるのだろうか？」と不安な気持ちになってしまったんです。そこで垣花正アナウンサーに、「私の演奏の前に、前説をしてくれませんか」とお願いをしました。後輩である私がこんなことを頼むなんて……と思ったのですが、垣花さんは「もちろんやるよ！ 任せて！」と快く引き受けてくださり、当日は会場の空気を一気に温めてくれました。そして、いよいよ本番！ 何より「楽しい」という気持ちが一番大きかったです！ 前の方に座っていた親子のお客さんが私の奏でるメロディに乗って自然と体を動かしてくれているのも見えました。

アナウンサーという仕事は自分が主役になることはないと思っています。人や物事をよりキラリと輝かせるのが我々の仕事です。でもステージで演奏する瞬間は、つい主役の気分になってしまいました（笑） 自分でも不思議なくらい、堂々と演奏できたんです。それも会場のお客さんや、ラジオを通じて応援してくれたリスナーの方々のおかげです。この場を借りて改めて感謝申し上げます。これからもリスナーのあなたがわくわくするようなチャレンジをたくさんしていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに！

---9月23日には、特別番組『Placy presents MY PLACE MY MUSIC』のパーソナリティを務めました。番組メインパーソナリティへの初挑戦は、いかがでしたか？

大好きな地元秋田県、東北！そして音楽！この番組は東北の思い出の場所とそれに関連付けられる音楽を紹介する番組で、まさにわたしの好きなものの詰め合わせでした。

東北の魅力が伝わるように、大袈裟ですが東北を代表する気持ちで取材を重ねました。関東のあちこちにある東北のアンテナショップを巡ったり、宮城・松島へ取材を兼ねてひとり旅にも行きました。東北の人は本当に人が優しいです。ひとり旅中の私に地元の方が親戚のような感じで接してくれました。1時間に3本しかない電車に乗ったのも良い思い出です。みんながのんびりしていて誰もせかせかしていません。松島を一望できる「観覧亭」で素晴らしい景色を見ながら抹茶をたしなんだり、笹かまを自分で焼いて食べてみたり、ゆったりと松島を満喫しました。

そんな取材を経て迎えた本番！ 初めてのひとりしゃべりの生放送です。もともとラジオが好きになったのは中村こずえさんというアナウンサーの方がひとりでお話しされるラジオを聴いたのがきっかけです。やわらかく心地いい語り口、ずっと聴いていたい等身大のおしゃべり。理想にはまだまだ程遠い放送でしたが大好きな東北と音楽がテーマだったおかげで楽しんで放送できました。リスナーの方からのメールにも本当に助けられました。いつも愛あるメールをありがとうございます。

入社して4年目、夢に近づきました！ こずえさんの番組にメールを送っていた小学生の私にも教えてあげたいです。初心忘れず、今年もラジオを楽しみます！

ニッポン放送　熊谷実帆アナウンサー『ニッポン放送アナウンサーカレンダー2023』撮影風景

キンキンに冷えた保冷剤を握りしめて撮影……

---そんなお仕事の合間にニッポン放送の“ご近所”で撮影した写真が満載の「ニッポン放送　アナウンサーカレンダー 2023」。今回の撮影は、いかがでしたか？

今回の担当ページは2月と10月でした。2月が先輩である東島アナウンサーと、10月は個人で撮影しました。撮影した時期は真夏！ 灼熱の太陽に照らされて汗だらだらの中でどうにか涼しげな表情を作るのが難しかったです！　ペアの東島アナウンサーとは会社の周りを並んで歩いたり、おしゃべりしながら撮影したり。東島さんの白い肌が焼けてしまわないか勝手に心配していました（笑） 一緒にキンキンに冷えた保冷剤を握りしめて撮影したのもいい思い出です。

ちなみに秋田にいる私の祖父は毎年私の担当月のページをずっと飾ってくれています。今年は10月のページを1年通して飾ってくれるそうです。きっとカレンダーの意味は果たしていないと思うのですが……ありがたいので今年も私のページをずっと飾ってもらいたいと思います！

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