NON STYLEが12月19日（月）ナイツ（塙宣之、土屋伸之）がパーソナリティを務めるニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』（毎週月～木13：00～）に出演。前日に行われた「M-1グランプリ2022」を振り返った。

「M-1グランプリ2008」の優勝者であるNON STYLE。井上は、今年9月に結婚したばかりの妻と自宅で見ていたそう。一回りも年齢の離れた20代の女性の笑いの観点は「芸人とは全く違った」と言い、「さや香の2本目のネタでは大爆笑していたけど、ヨネダ2000の時は酒を飲んでいた」と反応の違いを明かす。

塙が石田を「石田先生」と呼びかけると「やめてくださいよ、審査員先生」と謙遜し、今回審査員を務めた博多大吉について「大吉さんは過去のM-1をすべて見て、どの基準で審査をするのがいいのか、そいういうことをする方なので、今回もかなりストイックに向き合っていた」と語った。

土屋が、石田からみた今回の審査について尋ねると、「異種格闘技という感じがあった。でもその中でも順番が良かったので審査はしやすかったと思う。最初にヨネダ2000が来ていたら基準点がバグってしまう。その点カベポスターは正統派なので基準点は見やすかったのでは」と答えた。

さや香の漫才については、石田も「いろんな要素が入っていた。芸人の憧れが詰まっていた」と絶賛。また、漫才を披露する“順番”も評価には関わっていると自論を語り、自身が出場し、2位通過した2008年の「M-1」でのオードリーの脅威を振り返る。2本目は「ちょい諦め」だったそうだが、井上は、一般受けするネタだったので「スベることはない」という自信はあったという。ナイツは同年3位通過しており、土屋は「うちらは3位通過だったから、だいぶ諦め」、塙は「心は折れてた」と笑わせた。また、当時はなかった「笑みくじ」について「嫌だ」と全員が声を揃えた。

「これ漫才か？」というネタが多かった件について塙が「漫才論争が、ますます分からなくなった」と嘆くと石田は「漫才とコントの垣根がなくなった」とし、「それを（これ漫才か？と）言ってしまうと進化を止めることになる」と言い、このスタイルが認められていることについて「良い時代になってきた」と漫才も多様化してきたと語る。

東京芸人の躍進が続いていることについて、石田は「笑いがどれだけ手段をもっているか。手段が多すぎて、どれだけ抜け道を見つけるか、のなかで抜け道を探しながらエグい魂がある。今回のウエストランドも」と分析。

ツッコミの目線で誰が良かったか聞かれた井上は「ウエストランドがM-1を斬ってきたときに『気持ちいいワード残したな』と感じた。どこかひとつ今年のM-1を切り取るならそこを切り取る」と明かし、土屋は「キャッチーなワードが出たのが強かった」と頷いた。

そんなウエストランドは、石田曰く「“時代”を味方にした」といい、好き嫌いが激しい「生レバー」に例えて解説する場面も。人を傷つけないようにする一方で、自虐ネタが定番化していた昨今の漫才。ウエストランドもかつて自虐ネタをやっていたが、進化を遂げ他者に焦点を当てて皮肉を言う「悪口漫才」について「あれは面白かった」と感想を述べた。

その他、2人が今年を振り返るコーナーも。井上はやはり結婚や保護犬を引き取ったことを受け「家族が増えたこと」が印象に残っていると明かす。それに対し、「ずっと騙されていた年だった」と言う石田は、井上から「今年は結婚しない」と言われていたのだとか。井上は週刊誌に報道されたことで「今年は絶対結婚しないでやろう」と思っていたと言い訳するも、石田は未だ納得できないような表情。さらに、井上の嫁がブログを始めたことについてもツッコミを飛ばすなど、相変わらずの「井上イジリ」でスタジオを盛り上げていた。

なお、番組は、放送後1週間以内は「radiko」のタイムフリーで聴くことができる。
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