12月21日（水）深夜、テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週水曜27時～28時30分）が放送。「キングオブコント2019」と「キングオブコント2022」で決勝進出を果たした、お笑いコンビ・かが屋の加賀、賀屋がゲストとして生出演。知名度が「キングオブコント」の結果に影響したかどうか、また、テレビ番組の「当たり回」「外れ回」について語った。

佐久間：まだ、かが屋がみんなに知られていなかった「キングオブコント2019」の時と、2022年とでは、どっちが得なの？ 自分達のキャラが知られているかどうかで、違いはあるものなの？

加賀：違いはめちゃくちゃあったと思います。「キングオブコント2019」の時は、僕らは得体が知れていなかったからこそ、面白がってもらえたのかなと。知られていないから見てもらえたんじゃないか、と。

佐久間：うん。

加賀：2019年の時、僕らのファンの方々からは「ネタチョイス、ミスったんじゃない？」って声もあったので。

賀屋：2019年のネタは暗転も挟むし音楽も使うし、僕らの中では、なかなか無いやつを披露したんですよ。だから、決勝に上げてもらえたんじゃないかと。

佐久間：“喫茶店”のネタだよね？

加賀：そうです。一方、2022年の今年のネタは喋りも多めで、きっかけも分かりやすいような感じにシフトしたら、（昔からのファンは）「賞レースに向けて対応している！ 頑張ったね！」って言ってくれたんですけど、新しい人達には、ちょっと……。

佐久間：そうか。でも、僕はめちゃくちゃ面白かったですよ！

加賀：本当にありがとうございます！

佐久間：得体の知れない時期が過ぎて、“かが屋は本当にコントに一生懸命な人達”というのがバレた後の期間が大変だった？

加賀：はい。僕ら、ライブとかでスベりまくりますからね、びっくりしますよ？（笑）

佐久間：でも、ライブで実験的なネタもやるからでしょう？

賀屋：はい。まあ、僕らも動揺してちゃダメなのでね（笑）

加賀：ただ、一回スベっておくと振り幅が出てくるので、いい目で見られるようになると思うんですよね。

佐久間：ああ～、それはあると思う。番組もそうで、僕が担当している「ゴッドタン」（テレビ東京）が16年続いているのは、「当たり外れがでかい番組」って言われているからだと思うんだよね。

加賀：はい。

佐久間：制作している僕らは「常に面白いものを」と思ってやっているけど、お笑いファンでストイックな人達から「当たり外れがある」って、2～3年目ぐらいから言われているんですよ。でも、「当たり外れがでかい」って言われていた方が続くと思っていて。

加賀：ええっ！

佐久間：「安定していて面白い」って言われている番組は、どんどんお客さんのハードルが上がってくるし、“こういうものだ”というので（制作側は）動きにくくなると思うんですよ。

加賀：なるほど。

佐久間がプロデューサーを務めるバラエティ番組「ゴッドタン」について、何十年も前から「当たり外れがでかい番組」と言われていると明かし、この「当たり・外れ」があったからこそ番組が何十年も続いた、と分析した佐久間。

また、視聴者から「この企画がいい」「この人が出るなら見ない」という意見も届くと明かし、こうした“振り幅”は「あった方がいいと思う」と持論。かが屋も、ネタライブに通じるものを感じたようで「なるほど」と共感していた。