『オールナイトニッポン』が55周年を迎えたことを記念して、2月17日(金)の18時から19日(日)の25時にかけて、55時間にわたり放送された大型特番企画『オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル』。2月19日(日)15時からは『ネプチューンと土田晃之のオールナイトニッポン』が放送され、若手時代のお互いの印象や想い出、共演番組でのエピソードなど貴重なトークが繰り広げられた。
ネプチューンは1999年4月から2002年9月に『allnightnippon SUPER!』、土田晃之はU-turnとして1996年10月から1997年4月に『オールナイトニッポン』2部、1999年4月から2000年3月に『@llnightnippon.com』のパーソナリティを担当していた。
2組がパーソナリティを担当していた当時、ニッポン放送の深夜放送枠は「LF+R」と呼ばれていたが、番組はそんな「LF+R」のジングルからスタート。しかし「打合せで『懐かしいですよ』って言われたけど、全然覚えてないから懐かしくない」(原田)「本番前に色んな想い出話をしたけど、俺何にも覚えてないからディレクターがやればいいじゃんって言ったんだよ。そっちの方が想い出話できるから」(堀内)「せっかく俺たちが喜ぶだろう思ってスタッフが用意してくれたのに……。でも、たしかにスタッフの方が細かいことを覚えてるんですよね」(土田)と全くピンと来ていない様子。
名倉に至っては久しぶりのラジオのため、スタジオ内の時計やヘッドホンが気になっていたという。原田も、土田に「(土田が付けている)イヤホンから何が聴こえるの?」と質問。土田がイヤホンから番組進行に関するスタッフの指示が来ることを説明すると、堀内は「なんでこのタイミングで、ラジオの仕組みを教わってるんだよ」と突っ込むなど、オープニングから4人らしいやり取りで始まった。
4人は本番組の前の時間帯に放送されていた『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』のエンディングに乱入しており、「くりぃむの2人がかっこよく見えた」(原田)「乱入させるの、ニッポン放送の悪い癖」(堀内)「リスナーも嬉しかったと思うけど俺らも嬉しかった」(名倉)「私服で会うのは恥ずかしい。くりぃむに会うのは数年ぶり」(土田)とそれぞれ感想を話す。
くりぃむしちゅーやテレビ番組『銭形金太郎』(テレビ朝日系列)で共演した東MAXとの想い出話から、若手だった時代のエピソードやお互いの印象の話になると、原田は「ツッチーは怖かった。普通芸人って楽屋にいる時から後輩って先輩にヘラヘラするもんじゃん。ツッチーと古坂大魔王はニラんでくるの。体がでかいから怖かった」と話し、名倉も「楽屋で偉そうにしていたもんな」と同調。
しかし堀内が「潤ちゃんも怖かった」と言うと土田も「一番怖かったのは潤さん」と続け、原田も「ツッチーは日本のヤンキーみたいな感じだけど、潤ちゃんは東南アジアのギャングみたい」と“怒らせてはいけない”空気があったと話す。名倉も「(当時は)ホンマに尖ってた」と認め、マウントを取るため「ボクシングをやっていた」とシャドーボクシングをし始めたり(後に全てウソと判明)、原田と堀内がかつて結成していたコンビ・フローレンスに「なんでそんな格好で舞台出とんや。舞台の神様怒るで」と怒った話(しかし当の名倉は私服よりダサいピンクのオーバーオールに着替えていたそう)などが明かされると、名倉は「売れてないのにめっちゃ威張ってたな……」と反省していた。
土田は、フローレンスと初めて一緒になった時に「(原田と堀内が)俺のすぐ横で『お父さん、怖いよ〜』『どうした健坊』ってやり取りを始めたの。ネタ合わせかと思って邪魔しちゃいけないと思ったら、本番は全然違うネタで。さっきのはプライベートだったの?って」と衝撃を受けたという。
原田と堀内は友達の延長で舞台裏でもじゃれ合っていたそうだが、原田に「健はずっと友達だったのよ」「今は仕事仲間」と言われると、堀内は「そりゃ切ないね。俺は今でも友達だと思ってるよ。芸能界の仕事がなくなって住む場所が離れ離れになっても、普通に遊んだりしたいと思ってた。泰造にとって俺は仕事がなければ会わない関係か?」と悲しそう。そんな堀内に原田は、名古屋で8時間くらい遊びのノリで話していたら顎が痛くなり、もうやめたほうがいいと思ったエピソードを明かした。
土田がフローレンスのゴジラのネタを絶賛すると、原田は「すっげー嬉しい!」と大感激。「その時健が泣いたの覚えてる。一度渡辺プロのネタ見せで落とされた時に、自信のあるネタだったから健がすすり泣きしてて、その時に『あ、この人は本気の人なんだ』と思った」という秘話が明かされた。
リスナーからの「怖いと言われていた土田さんや名倉さんから見て怖い芸人は?」とメールが紹介されると、土田は「直属の後輩としては東京勢でネプチューンとくりぃむしちゅーは2トップだったんですけど、一番怖かったのは名倉潤です」と告白。原田が「ツッチーっていまでも“潤さん”って呼ぶもんね」と挟むと「潤さんと普通にしゃべれるようになったのは“銭金”からじゃないかな。(4人が出演していた)『ボキャブラ天国』(フジテレビ系列)のときはしゃべれていないと思う」と、ちゃんと話せるようになるまで時間がかかったと明かす。そんな名倉は、原田と堀内によると“二枚目気質であり、優しいからモテた”そうで、「怖そうなのに普段は優しいから、そのギャップがずるい」と堀内が羨んでいた。
原田はそうそうたる先輩たちから怒られた衝撃のエピソードの数々を披露。堀内は「怒られているうちが華。期待されているから。相手にされてるんだもん。みんな同じことしてるのに、泰造ばかり怒られて。泰造だけ認められてるんだなってちょっと悔しかった。俺も怒られたかった、色んな人に」と当時の想いを明かした。ちなみに土田曰く、堀内は自由にさせないといけない、注意してはいけないと周りから思われていたそうだ。なお、逆に最近の後輩の芸人は「みんな接しやすい。尖ってる人もいないし」(土田)「今の子はみんな優しい」(名倉)そうだ。
リスナーからは「4人のなかで入れ替わるなら誰に代わりたいか」との質問も。土田は“なりたくない人”として堀内の名前を挙げて笑いを誘い、堀内は原田の名前を挙げ「役者やってサウナ入って、いまやりたいことが一番できてるんじゃない? 自分のペースで仕事して……」と理由を述べた。原田は土田になりたいといい「器用だからいろんなことができるじゃん。しっかりしてるし、バラエティでも核心ついたコメントするし、前から憧れてる」とその理由を語ると、堀内は「わかる! ツッチーって仕事が終わって『今日はこれが言えなかった』って落ち込まなさそう」と頷いた。名倉も土田の名前を挙げ「物知りだし、なんでも知ってるし、楽しそう。仕事終わって帰るときも楽しそうやねん。落ち込むっていう雰囲気もないし、一番周りが見えてる」と絶賛していた。
番組ではレギュラー当時の懐かしい名コーナも復活。ネプチューンの番組からは、世の中に言いたいこと、日ごろ感じていることなどを五七五で表現する「俺流川柳」、普段の生活で耳にした「衝撃のひとこと」、U-turnの番組からは、今回の特番の放送時間帯(日曜の15時)でも放送できるコーナーがこれだけだったという「万国ヤンキー列伝」でリスナーからのネタが紹介された。U-turnは当時ハガキ職人をお台場の海浜公園に集め、イベントを開催したことがあり、そのあとにハガキ職人が10人程土田の実家に泊まりに行ったというエピソードが明かされ、ネプチューンの3人を驚かせる場面も。
エンディングでは「めちゃくちゃ楽しかった!緊張することもなく……」(土田)「みんなで話してるの楽しい」(名倉)「話してるうちに、どんどん“これも言っちゃおう”って。もっと話せることあるのにね」(堀内)「みんなと目を合わせて喋れるのがうれしいね」(原田)と、4人が「めちゃめちゃ楽しかった」と声をそろえ、一日限りの豪華コラボレーションラジオに幕を下ろした。
<特別番組概要>
番組名:オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル『ネプチューンと土田晃之のオールナイトニッポン』
パーソナリティ:ネプチューン・土田晃之
放送日時:2023年2月19日(日)15時00分~17時00分
Radiko URL:https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20230219150000
番組情報
1967年10月の放送開始以来、ラジオの深夜放送として55年に渡り、才能豊かな数々のパーソナリティを見出し、常に時代の最先端を見つめ、新しい話題や文化を発信してきた、深夜の解放区「オールナイトニッポン」。番組の放送開始55周年を記念し、2月17日(金)18時から2月19日(日)25時までの55時間にわたり、 特別番組『オールナイトニッポン55時間スペシャル』を放送します!