女子ゴルフ・大山志保(38歳)スポーツ人間模様
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オリンピックも日一日と近づいています。
112年ぶりに正式種目として復活するゴルフ。
リオデジャネイロ五輪出場を目指し、最初で最後になるかもしれない大勝負をかけているのが、女子ゴルフ・大山志保。
米国時間31日に開幕する、女子4大メジャー開幕戦『ANAインスピレーション』へ出場。
ここは是が非でも、ベストパフォーマンスを展開しなければなりません。
昨シーズンの早い段階から、「オリンピックを目指す」ことをテーマに掲げてきました。
というのは、選考方法が、ちょっと複雑。
すでに2014年7月14日から、世界ランキングをベースにした、オリンピックランキングがスタートしており、今年7月11日時点で上位60人が出場権を獲得できる。
選ばれ方は2種類、
①世界ランキング15位までの選手は各国最大4人
②世界ランク16位以下の選手は1カ国2人が上限
日本は②に当てはまります。
昨年末の時点で、大山は世界ランキング36位で日本人選手1番手。
それが現在は44位で3番手へ後退してしまった。
上位2人は36位の宮里美香と42位の野村敏京(はるきょう)。
日本ツアーではなく、米ツアーへ参戦してポイントを稼いだことで差がでた。
だから大山が燃えている。
同じ1試合のポイント配分でも、米ツアーの方が圧倒的に優位。
極端な例をあげれば、イボミ。
昨シーズン、日本で圧倒的な強さをアピールしましたが、世界ランクは15位。
だから、韓国代表ではまだ8番手にすぎない。
「今回は優勝か、2位には絶対入らないと苦しくなる」と今大会へ臨んでいる。
大山は38歳のベテラン。日本ツアー16勝。
06年は、絶対女王として君臨した、不動裕理(ゆうり)の7年連続を阻み、賞金女王へ輝きました。
ところが、その後は両ひじや腰など多くの故障に悩まされ続けますが、今年は強い意志の力で復活を遂げています。
東日本大震災の時は先頭に立って、さまざまな支援活動を行ってきた。
宮城県で開催されるミヤギテレビ杯ダンロップの獲得賞金を「私がプロでいる限り、いただく賞金を被災地へ全額寄付します」という大山。
東北方面からの応援も熱烈だと聞いています。
さあ、オリンピックに行けるかどうか?大山志保選手。
(原文)青木政司