桜の花もいよいよといった感じになってきましたが、春は出会いのシーズン。
カラオケに出掛ける事が流行る時期。
ところがカラオケの売上額は1996年、今から20年前の6,620億円がピークでした。
その後、減少しているそうで、現在はおよそ4,000億円。
そんな中、曲がり角に来ているカラオケ業界が今、あの手この手を使って、夢をもう一度という事で、独自のサービスを展開しています。
そこで先週の金曜日、増山さやかアナとふたりで「ビッグエコー横浜西口駅前店」で、カラオケメーカーの最大手の「DAM 第一興商」のカラオケを体験してきました。
宴会で盛り上がりそうな機能は「精密採点デラックス デュエット」。
こぶしとか、ロングトーンといった細かい採点の出るカラオケ機能のデュエット版です。
2本のマイクそれぞれの音程をきちんと・判定・採点して、2人の相性まで判定してくれます。
得点などの他に、デュエット相性度が10点満点で表示されます。
ちなみに、増山さやかアナと「銀座の恋の物語」を唄ってみたところ、「お互いの良さが半減しています。パートナーを信頼して、丁寧な歌唱を心掛けましょう」と厳しい評価が・・・。
続いて、テレビ番組の「のど自慢大会」に出ているような気分を味わう事が出来るのが「完唱歌いきりまショ〜」。
カラオケの画面に3人の審査員のキャラクターが登場して、その審査員がもっと聞きたいと思ったら、唄う時間を増やしてくれます。
逆に、この人の歌は聴きたくない!と思ったら、のど自慢大会のカネのように、そこで終了してしまうという残酷なルールになっています。
©第一興商
鳥羽一郎さんの名曲「兄弟船」でチャレンジしたところ・・・。
©第一興商
情け容赦ない厳しい採点で、完唱失敗。曲の半分も行かない47%しか唄う事が出来ませんでした。
最新のカラオケは進化していまして、第一興商の新しい通信カラオケシステムは「LIVE DAM STADIUM」。
今やカラオケは唄うだけの時代ではないようで、カラオケでライブ映像を楽しむ事が出来るんです。
例えば、長渕剛さんの場合、去年、富士山のふもとでおこなわれたオールナイトライブの貴重な映像をカラオケで再現。
画面は2つありまして、メインのモニターでは長渕さんが唄うステージの映像。
もう一つのサブモニターではライブを観ている観客の映像。
まるで、自分が観客としてライブ会場にいるような感覚になります。
お店によっては、モニターではなく、大きな壁をスクリーン代わりに使うところもあるようです。
もちろん、唄う事も出来ます!
アーティストの歌声を自由にオンオフする事が出来まして、例えば、長渕さんと一緒に唄いたい時はガイドボーカルを「オン」に、長渕さんになりきって、歌いたい時には「オフ」にする事が可能。
GLAYや、アイドルのももクロなど、まだ一部のアーティストしか対応していませんが、カラオケルームでライブ映像を楽しむのは今後、大きなトレンドになりそうです。
この他にも「スチュワーデス物語」や「スタア誕生」といった大映テレビの名作ドラマの名シーンを観ながら、主題歌などを唄う「大映テレビドラマスペシャルカラオケ」というサービスもありました。
当時、ドラマに夢中になった方にはたまらないかもしれません。
他にも西部警察の名シーンを観るカラオケもありました。
では、この他のカラオケ業界はどうなっているのか?
カラオケルームで映画を観る事に力を入れているのがカラオケ店舗「コートダジュール」を展開するヴァリック。
ワーナーエンターメインとタッグを組んで、世界初のプライベートシネマ「シネカラ」を去年スタートしました。
どういう映画を観る事が出来るのか?
上映は終わったが、まだDVDで発売されていない新作映画。
4月8日現在、上映しているのは、あのスタローンが名演技を披露したロッキーの続編「クリード チャンプを継ぐ男」など2作。
料金は映画1本とワンドリンクと、カラオケルームの3時間の部屋代あわせて、税別大人1,500円から。
どんな人が使っているのか?
※映画館で騒ぎがちな小さな子供がいるファミリー。
※映画を見ながら、しゃべりたい映画ファン。
食事をしながら、リラックスして、映画を観る事が出来るのが好評で、今年の1月15日まで上映していた「マッドマックス怒りのデスロード」の時にはかなりのお客さんが「シネカラ」を利用されていたそうです。
コートダジュールのプライベートシネマ「シネカラ」は、現在関東を中心に30店舗に導入していまして、今後も導入店舗は拡大していくという事です。
この他、最近の学生は「カラ勉」といって、友達と一緒にカラオケルームで勉強したりする子もいるそうです。
ライブ体験、映画鑑賞、勉強・・・。
唄うだけのカラオケから、様々変化しているようです。
4月8日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より