オトナの土ドラ「朝が来る」制作発表の現場に潜入! 【ひろたみゆ紀・空を仰いで】

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かつて、「愛の嵐」や「華の嵐」などの嵐シリーズや、「真珠夫人」「牡丹と薔薇」といったドロドロの愛憎劇で一斉を風靡したあの東海テレビが、夜帯に進出して2作目となる連ドラ「朝が来る」が、いよいよ6/4(土)から始まります。

その制作発表の現場に潜入してまいりました。

主人公の安田成美さん、夫役のココリコの田中直樹さん、そして、川島海荷さん、石田えりさんが登場。現場は笑顔でいっぱい、ほんわかムードでした。

東海テレビが昼ドラから土曜深夜枠に進出したのは、この春。大人に向けた、本格派ドラマ「オトナの土ドラ」と銘打って雫井脩介さん原作『火の粉』を放送。この先どうなっちゃうの?という毎回ハラハラドキドキのサスペンスに、引き込まれた方もかなり多かったようです。

続く期待の第二弾は、珠玉の人間ドラマ「朝が来る」。
原作は直木賞作家の辻村深月さんです。

夫の不妊症、特別養子縁組と、なかなか踏み込みにくいテーマを扱っています。
私も原作を読みました。子供を持つ自由・持たない自由は、最近ずいぶん話題になっていますが、持つと決めた時、誰でもすんなり持てるわけではありません。
不妊治療を受けるか受けないか、そして不妊治療を続けるか続けないか…通らなくてはならない選択肢がどんどんでてきます。
やがては、子供を持たないか、養子をとるか…という問題も。

いろいろな葛藤を乗り越え、特別養子縁組によって母になることができた安田さん演じる主人公。
そこには子供と共にある光輝く幸せな毎日が待っていましたが、ある日一本の電話がかかってきます。
「私が産んだ子供を返して下さい。」
幸せな光の裏には養子縁組によって光を失ってしまったもうひとりの母の存在があったのです。
光と影…この作品は、幸せになるためにもがいてもがいて生きて行く女性たちの物語です。

原作を読んでいる最中、ずっと映像が浮かんでいました。
特に優しく子供と接する主人公のお母さんのイメージ。
それが、今回主役を演じるのが安田成美さんだと聞いて、うわ~、ピッタリ!膝を打ちました。

実際に子育て中の安田さんは、原作に感動して、16年ぶりに連ドラ主演を決めたそうです。
ご自身のお子さんたちもアトピーになったり、登校拒否の危機があったりと問題もありましたが、「それを一つずつクリアできた瞬間が忘れられないし、とても良い時間に感じる」と母親らしい優しい表情を見せました。

安田さんと初共演の川島さんは
「安田さんは、ほわほわオーラを持っていて、普段早口な自分もゆっくりしゃべれるようになるんです。癒されてます」
と話すと、石田さんは
「シリアスな演技をしている時に、プッと吹くのはやめて~」
と、安田さんの天然キャラを暴露。夫役の田中さんは
「差し入れのタイミングが素晴らしい!甘いものが食べたいな~と思ったら甘いもの、冷たいものが欲しいな~と思ったら冷たいものを差し入れてくれるんです。次はいつだろうと現場が浮き足立っています。」
と笑いを誘いました。
とにかく、会見場が和気あいあいで温かい雰囲気なんです。
きっと撮影現場もおんなじようにアットホームなんでしょうね。

誰もが幸せになるために日々頑張ってはいるけれど、それでも、なにか違う方向に行ってしまうこともありますよね。
こんなはずじゃなかった、なんでこうなっちゃったんだろう…このドラマはそんなあなたに見て欲しいドラマです。
たとえ今が違うと感じていても、誰かをなにかを強く信じていれば強くなれるし、頑張った先には必ず爽やかな朝が来るのではないでしょうか?

オトナの土ドラ『朝が来る』は、フジテレビ系で6/4 夜11時40分スタート。

レポート:ひろたみゆ紀

「ひろたみゆ紀・空を仰いで」

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たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。

そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。

プロフィール

栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。

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