「高嶋ひでたけのあさラジ!」(月~金:午前6時~8時)では
22(月)と22(火)の2日間『小池百合子東京都知事』に直撃インタビューしました。
当選されてからお休みとりましたか?
小池)とっていませんね。選挙戦からそのまま突入しています。
声、そうとうきてますね(かすれてますね)
小池)“桂銀淑”状態ですね。
よく「週刊文春」の顔面相似形で、桂銀淑さんと、小宮悦子さんとわたしと顔が似てるって。
今度は声まで似てきました。
都知事選挙に出ようと思ったきっかけは?
小池)前の猪瀬さんから舛添さんに変わる時、ある方から都知事に出ないかと言われてまして。まあ、ある方って「い」の付く方なんですけどね。
それまでは、はっきり言って国政しか頭になかったんだけれどもその「石原さんね」。
あ、言ってしまいましたけど、慎太郎さんから声がかかった時、あ、そうか、都政かと。
(石原さんが)「面白いぞ」ってなんかやたらと石原さんが薦めて、一瞬、その気になったことがあって。
その割には石原さん、さっさと田母神さんに移ってらして。
小池さんは学生の頃、中近東に飛び込んでいらしたんですよね。いい度胸ですよね。
小池)まあ世界は広いですから。アメリカとかイギリスだけじゃなくてね。その他の国もいっぱいあるわけでね。
父が石油の仕事をしていたので、アラブと近かったというのが家庭環境としてあって。
母は人と同じことをやってもダメだから好きなことをやりなさいと。
今度の勝負は面白かったですか?
小池)こういうと申し訳ないんですけど、だいたい選挙というのは、悲壮感を漂わせて「お助け下さい」とかね、「男にしてください」とかね、まあ私の場合は「女にしてください」ですけど。
絶叫して、土下座せんばかりの、というのが往々にして日本人の心を揺り動かす、かわいそうだから助けてやろうとかですね。
でも今回は、悲壮感とは程遠く、楽しかったんですよ。
こういうと選挙のプロの方からは「ふざけてる」とか言われるんですが。
でね。みんな楽しいから、寄ってくるんですね。
みなさん、楽しいから行ってみようという気になるんで。
悲壮感で打ちひしがれてるところには、みんな行きませんよね。
楽勝だった?
小池)楽勝ではありません。候補者心理というのは、いつも不安で。
いわゆる無党派の方、もしくは党に所属していても、それに対して納得していないとう方々ですよね。
(投票日に)大雨が降ったらどうしようとか、ゲリラ豪雨になったらどうしようとか、台風は来ないかとか、そんな心配を最後までしていました。
さすがの小池さんも心配だったと。それで戦闘服をやめて、ブルーカラーのお洋服に変えたというね。だけどもね。私の目から見るとね、確かに着ている物は変わりましたけど、心の中というかね、それはね、ますます戦闘状態になっていたんじゃないかと。その期待感もあるし、やってくれるだろうという思いが、291万の票につながったんだろうと思います。
小池)いま、各社の世論調査の私への支持率は高所恐怖症になるぐらい、高いんです。
それがピークにならないようにね。
かなり高いピークでも、あると思いますけど。
ただイチローがこの間、メジャーリーグで3,000本ヒット、打ちましたでしょう。
私は環境大臣に就任した時も、「ホームランは打たないけど、ヒットは重ねたい」と申し上げて。
ですから、まあこれからホームランを打たねばならないシーンはたくさんあるんですが、それでもヒットを重ねて、結局、塁を、ホームベースを踏むという形にしていきたいなあと。
とにかくイチロー、コツコツです。
小池さんは20代のときに「私の辞書にものおじという言葉はない」と言ったとされていますが本当ですか?
小池)前世紀のことは忘れました。そうですか?じゃあ言っているんでしょう。
「心の中は戦闘服」だとおっしゃっていましたが、たとえば都議会。絶対魔物は住んでいるでしょう。
小池)じゃお祓いして。(笑)
新党は否定していますが?
小池)連携、ですよね。そこはこれからじっくり取り組んでいきます。
いろんな選択肢はあると思いますが、いまは就任して間もないので。
都民に取って必要な策の仕込みに追われているところ。
どちらにも都民に選ばれた知事であり議員であり、都民を向けば同じ方向になるのではと 思っています。
殴り合いだけがケンカじゃないですからね。
小池)私はその気はありませんね。
だけどまさかの場合はタンカを切るのでは?
小池)そこはもの静かにいきます。
放送で小池さんの足には「百合の花の彫り物がある」と冗談で言ったら、怒られたのですが?
小池)ちょっと待ってください!(笑)でも高い期待支持率を胸に刻んでいきたい。
オリンピックの話。
前の東京オリンピックは高度経済成長で浮きたっていましたが、今度は変わりました。
リオはジカ熱や治安、ましてやブリックスの先頭を行っていた国が経済不安などがありましたが、日本は大丈夫でしょうか?
小池)ジカ熱はともかく、「ヒートアイランド現象」が問題。
地面の表面温度が60度にもなるので、対策をしなければならない。
その時の台風は神頼みとなりますね。アスリートも応援も大変ですが、その辺は技術革新でやわらげる。
テロの問題は、島国ですから入国チェックを厳しく。
情報をいろんな国々と共有で防止していきたい。
またおもてなしの精神をより発揮していただいて、ボランティアにも活躍してもらいたい。
安倍さんは選挙の時はアベノミクスはまだ半ばだといい、日本が勢いのある国力が残っていればいいのですが…。
小池さんは非常に着実堅実、最もだなと思う政策を挙げていて大いに期待高まります。
平凡ですが、お体に気を付けて。
小池)ありがとうございます!
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小池百合子東京都知事インタビューでしたが、東京都議会が開会するのは来月9月28日(水)。
1か月余りの間に、新都知事と議会側の間でなんらかのやりとりがあるかと思います。
「高嶋ひでたけのあさラジ!」ではその様子もしっかり追っていきたいと思います。
小池百合子東京都知事
昭和27年7月兵庫県芦屋市生まれ。
昭和51年カイロ大学社会学科卒業。
アラビア語通訳を務め「ワールド・ビジネスサテライト」などでキャスターとして活躍。
平成4年、政界に転身し現在まで参議院議員1期、衆議院議員8期連続当選。
15年9月環境大臣就任に加え、16年内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を兼任。
元内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)。
19年7月には女性初の防衛大臣を務める。
「クールビズ」の仕掛け人。
「大義」を国民が「共感」できる政治を心がけている。
座右の銘は「備えよ常に」。
カラオケ十八番は「涙そうそう」。
8月22日(月)23日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より