ついに広島の優勝マジックが1になりました。
今日9日、広島の試合はありませんがマジック対象チーム巨人の勝敗次第。
さらに明日10日は東京ドームで巨人戦が組まれており先発は黒田です。
ところで、このところカープファンの間でしきりに語られているのは、MVPは誰か?ということ。
総合力で勝ち取ってきただけに、飛びぬけた選手がいませんが消去法で行くと、やはり残るのは新井貴浩ということになってきています。
4月26日通算2,000本安打を達成しました。
広島では衣笠、山本浩、野村、前田に続いて5人目ですが、この4人の先輩たちと比較するとちょっと地味。
でもそれだけではなく8月2日には通算300本塁打をマークする自身最高のシーズンで、ここまでの成績は打率3割8厘18本塁打、際立っているのは98打点とセ・リーグの1位です。
でも、なにより新井はいわゆる“イジられ力”で計り知れない影響をチームに与えました。
丸などの若手が「大先輩に対して失礼だけど、普段は、見ているだけで笑ってしまう。ただ、練習や試合になると本当にすごい。その落差が…。」
でも、生まじめな新井は意識的にそうしているわけではありません。
メンタルにしても強いタイプではなく、8年ぶりに広島復帰を果たした2015年春のキャンプで、チームメートが「新井さん どのツラ下げてきたんです会」を開いてくれた時、感動のあまり「どんなことがあっても、優勝する」と誓い、感極まって泣いてしまった伝説があります。
では、どうしてイジられキャラクターになったのでしょうか。
歴史は1999年達川監督時代へ遡ります。
茶髪、長髪、パーマは厳禁にもかかわらず、茶髪、パーマで現れた新井は、達川監督を激怒させましたが新井は真顔でこう話した。
「すみません。朝、起きたらこういう頭になっていて。」
このひとことで、監督以下選手が大爆笑した。
新井の口ぐせは
「おれはヘタ。才能がない。だから、主役にしないで。わき役でいい。」
1998年プロになってから9年間、広島では連続Bクラス。
2000年の阪神時は13ゲーム差を巨人にひっくり返されて優勝できませんでした。
いよいよ目前に迫った悲願「V決定の瞬間」に新井がどんな表情を浮かべるか!かなり楽しみです!?
9月9日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」