写真提供:産経新聞社
圧倒的に強い!広島が1994年以来、22年ぶりの10連勝で独走中です。
昨日の巨人は中日に完封負け。
しかし、緒方監督は少しも浮かれることはなく「きょうの最善は、明日の最善ではない。」と常に次を見据える毎日です。
生え抜きの名選手が監督に就任したのは2015年。
1年目から黒田、新井が復帰し、前田もいる。地元では「優勝」が合言葉でした。
何しろ緒方監督、広島では、カリスマ的な人気を誇っているからです。
ピッチャーでは川口、バッターでは江藤が、巨人・長嶋監督のラブコールに応えて移籍しましたが、
「緒方だけは直談判でも、カープを捨てずに、ミスターをふった。」
という現役時代の伝説が今でも、きのうのことのように語られている土地柄。
当初は「ヒットエンドランばかりとは不可解な采配?」など、結構、叩かれましたが結果がすべて!それが緒方流でしょう。
石井打撃コーチが、こんな話をしています。
「練習量が3割は増えた。打撃コーチの立場からいわせてもらうと、こんなにバットを振っているチームを今まで見たことがない。」
実戦を想定した練習も増えました。
2アウト1塁。1本のヒットでどうすればランナーを、ホームへ返すことができるかなどをキャンプから反復練習している。
だから、スキがない。
今月はサラナラ勝利が5回、もちろん、球団初の記録です。
一方で、ホームゲームの強さが目立ち、マツダスタジアムでは7割以上の勝率も。
では緒方監督はなぜひたむきに「まだまだ」なのか、それは忘れてはならない思い出があるからです。
1996年巨人のメークドラマを自身が経験していました。
最大11.5ゲーム差をつけ、広島が独走していましたが、巨人・長嶋監督の「メークドラマ」のひとことでナインが覚醒。
大逆転でリーグ優勝を果たしています。
最大のチャンスを逃した緒方監督は、とうとう現役時代、優勝を味わうことができなかったことを「一生、忘れられない」と言っています。
ですから、勝って兜の緒を締めよ!の気持ちで日々立ち向かっているのです。
カープの素晴らしさはファンが一丸となってVへまい進する一体感です。
スタジアムを赤で染めるあのムードがたまらない。
とりわけ、今シーズンはグッズが本当にユニーク。
新井の2,000本カウントダウンTシャツなど、あの手この手で、ファンをあきさせない。
最もスゴいのは3色ボールペンの中身はすべてが赤インク。
まいったというしかないでしょう。
インターネット販売ばかりではなく、球場でしか買えないものもあります。
テレビで応援するのも結構ですが、球場へ行くことが楽しいのです。
広島、このまま突っ走っていくのでしょうか?
(原文)青木政司
6月29日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」