平昌五輪でも圧倒的! オランダ人はどうしてあんなに背が高いのか?

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さきの平昌オリンピックでも驚かされましたのが、オランダ人選手の尋常ならざる「背の高さ」! たとえば、小平奈緒選手が銀メダル、高木美帆選手が銅メダルを獲得した、「スピードスケート女子1000m」を、覚えておいででしょうか? このとき、オリンピックレコードを更新して金メダルに輝いたのが、オランダの、ヨリン・テルモルス選手(28)。なにしろ、女子選手にもかかわらず、身長は182センチ! 表彰台では、小平選手、高木選手よりも、アタマひとつ、ドーンと飛び出ておりました。

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【平昌五輪2018メダルセレモニー】左から銅メダルの高木美帆、金メダルのヨリン・テルモルス(オランダ)、銀メダルの小平奈緒 日本女子複数選手が冬季五輪同一種目でメダル獲得は初=2018年2月15日韓国・平昌 写真提供:産経新聞社

実際、オランダ人の平均身長は「世界一」でして、男性はなんと平均、184センチ! 女性でも、平均171センチもあります(ちなみに日本人男性は171センチ、女性は158センチ)。今日は、オランダ人の「身長の高さ」の秘密にスポットをあててみましょう!

はてさて… オランダ人は、なぜあんなに背が高いのか? これには諸説あります。主だったところを紹介しますと…

要因その1)オランダは世界有数の酪農国。つまりオランダ人は乳製品をふんだんに摂取しているから。

要因その2)オランダでは、1950年代から70年代あたりまで、食用の牛や豚が食べる草に、成長ホルモン剤が入っていた。その肉を食べていたから(ちなみに現在では厳としてホルモン剤の使用は禁止されています)。

要因その3)オランダでは、16世紀という比較的早い段階で民主化が進み、庶民にも富が行き渡るようになり、栄養の改善がおこなわれたから。

とまぁ、さまざまな理由が挙げられているのですが、どれもこれも帯に短し、タスキに長し。いまひとつ、説得力に欠けるような気がしないでもありません。そんな中、最近、実に面白い「とある説」が、取り沙汰されるようになったんです。

それは、ズバリ…「ベルクマンの法則によるものだ」という説! この「ベルクマンの法則」とは、1847年、ベルクマンというドイツの動物学者が発見した法則でして…ひとことで言いますと、「寒い地域の動物の方が、体が大きくなる」というものです。

たとえば、オオカミ。明治時代に絶滅したニホンオオオカミは、体長80センチ程度、体重は20キロほどでした。そのあたりの中型犬と、体格的には、なんら変わりません。ところが、アラスカやロシアのオオカミとなると、体長130センチ、体重100キロ弱という恐ろしく巨大な個体が、ワンサカといるんです!

もっと分かりやすい例は、クマです。北極にいるホッキョクグマはとてつもなく大きいですよね。体重は800キロもあります。ところが、日本にいるツキノワグマは、体重150キロ程度。東南アジアにいるマレーグマは、体重65キロ程度にすぎず、かわいらしいもんです。要するに…この「寒い地域の動物ほど大きくなる」という「ベルクマンの法則」が、人間の場合にも当てはまるんじゃないか? と言われ始めているんです!

でも、「ちょっと待てよ? オランダって、そんなに寒い国だっけ?」と思う方もいるでしょう。確かに、オランダというと、地平線まで広がるチューリップと、優雅に回る風車のイメージ。草原で日向ぼっこしたくなるような、温かくで牧歌的な雰囲気があります。

ところが… 実は実は、オランダっていうのは、とっても「寒い」んです! 首都、アムステルダムの緯度は、東アジアでいうと、サハリン(樺太)の北の端っこ。真夏でも気温は20度そこそこにしかならず、冬場になると氷点下10度以下は当たり前…。冬場は氷点下10℃以下になることもしばしばなのだそうですよ。さらに、北海から吹き付ける冷たい強い風が、体感温度以上に、寒さを倍増させます。つまり、オランダというのは、もののみごとに「ベルクマンの法則」が当てはまる国なんです!

これ、平均身長が高い国を順に並べると、さらに腑に落ちます。1位は、オランダ。そのあとに続くのは、2位デンマーク、3位ノルウェー、4位はスウェーデン。どれもが、北欧ヨーロッパなんです!

もちろん、まだ推論の域ではあるのですが…どうやら、われわれ人間にも「ベルクマンの法則」が当てはまるようなのです。「オランダ人の背が尋常じゃなく高いワケ」。このあたりに秘密がありそうです!

3月7日(水)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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