「内容のある初優勝」
横綱審議委員会が、稀勢の里に与えた初場所の課題です。
昨年は白鵬が秋場所で全休するなど、その強さにも陰りが…。稀勢の里と、琴奨菊、豪栄道の3人が綱とりに挑戦したものの、すべて失敗に終わりました。
稀勢の里にとって、今場所が実質7度目の綱とりになります。
「今年こそ、いい年にする」と誓いを立てました。
昨年は69勝21敗で年間最多勝を記録しました、優勝がない年間最多勝力士は、大相撲初の出来事。
加えて日本人の年間最多勝は1998年、3代目の若乃花以来です。
2016年は年6場所90日間の内、88日間で大入り満員でした。
2017年の初場所は番付発表前に前売り券が完売。これは20年ぶりの快挙だそうです。
大みそかもけいこを行い、元旦の休日をはさんで年明け2日から始動。
これは自身初の経験だそうで、2012年の初場所、大関に昇進したわけですから、気がつけば大関在位6年目に突入。
ということで、稀勢の里に対し、日本人大関の豪栄道、琴奨菊についての質問は報道陣も遠慮しています。何しろ、2人には優勝歴があり、先を越されています…。
先場所も3横綱を破っているものの、なぜか平幕に3敗。横審の委員の「いったい、どういうことですか?」に、理事は「稀勢の里だからできること。」との答え。何とか、どころか、是が非でも日本人横綱を誕生させたい、という悲願がわかる。12回も準優勝に甘んじているわけですから。
きのうの初日は宝富士を寄り切って快勝。幸先の良いスタートとなりました。ところが、取り組みが終わると、例によって「一番、一番」という決まり言葉を話しただけです。
2003年初場所、貴乃花が引退してから日本人横綱は不在。稀勢の里を横綱にする会の会長、北の富士さんは病気療養中のため今場所の解説はお休みですが、そんな時だからこそ頑張ってほしいと思います。
1月9日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」