高崎山自然動物園シャーロットが圧勝2連覇で霊長類に敬意を表して!【雑学と音楽 ザツオン Vol.11】

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選挙するのは政治家やアイドルだけではないみたいです!
大分県の高崎山自然動物園のサルたちが「選抜総選挙」です。
昨年末から始まっていた人気投票が1/25(水)に結果発表!
シャーロット(雌1歳8ヶ月)が圧勝2連覇だそうですね。
英国王女と同じ名前はセンター獲得に相応しい大人気っぷり!

ならばということで!
今回の『雑学と音楽=ザツオン』は「霊長類の音楽」です。
サルの仲間な霊長類は世界に約400種いるそうです。
音楽シーンでは…モンキーズとか、ブロウ・モンキーズとか、アークテック・モンキーズとか、ゴリラズとか、イエロー・モンキーとか、モンキー・マジックとか、アムロちゃんがデビューしたスーパーモンキーズとか、桑田佳祐さんの覆面バンドはスーパーチンパンジーでした。
古今東西に実存架空含めてイロイロな種が活躍してますね!

まずは!霊長類なアルバムから行ってみましょう、コチラです。
ジェームス・テイラー『ゴリラ』(1975年)

ゴリラ,ジェームス・テイラー

6作目、ロサンゼルスのバーバンクでのレコーディング。
ストリングスのアレンジはニック・デカロ先生!
1曲目「メキシコ」から「サラ・マリア」まで11曲全部が名曲。
黒人音楽好きなJTならではのマーヴィン・ゲイのカバー「ハウ・スイート・イット・イズ」も素晴らしすぎますねぇ。
A面の最後を飾っているのがアルバムタイトル曲「ゴリラ」です。
当時29歳のJTがマンドリンを弾きながらコミカルに歌う世界。
動物園のゴリラと人間。檻の中と檻の外。見ているのはどっち?!
それとも、ジェームス・テイラーご自身がゴリラなのか?さてさて。

この隠れた名曲は夏木マリさんがカバーしています。
夏木マリ『ゴリラ』(1996年)

ゴリラ,夏木マリ

それにしてもモノ凄いワイルド感なジャケットです!
プロデューサーでもある小西康陽さんが超訳詩しています。
夏木さんは「動物園にて」(作詞作曲:小西康陽)でも、ゴリラやサル山について歌っておりますのでソチラもドウゾ。
1/15(日)のブルーノート青山でも「ゴリラ」歌われたそうすね。
この5月からは全国ライブハウスツアーも展開するそうですよ!

続いての「霊長類の音楽」は完全なる猿ジャケの名盤です!
まずは…マンドリル『マンドリル』(1971年)

マンドリル,マンドリル

NYブルックリン育ちのウィルソン3人兄弟を中心とした、実力派野郎ども7人組のデビューアルバムです!
70年代初期、シカゴやBS&Tのブラス・ロックが流行しました。
こちら、マンドリルはメンバー全員アフロアメリカンですゆえの脈拍上昇超高血圧なゴッリゴリのアフロジャズファンクロック!
赤道直下熱帯雨林で生息するマンドリルの鼓動が聞こえくるようです。
タワー・オブ・パワーやEW&Fほどヒットしませんでしたが、今ではオサレDJ諸氏のサンプリング御用達レアグルーヴ名盤ですね!
あ!マンドリルはMandrill & Michael Masser「ALI BOM-BA-YE」が、アントニオ猪木さんテーマ曲「炎のファイター」で日本独自シングルでした!

続いての「霊長類の音楽」は謎のセンスな猿ジャケ名盤!
フリートウッド・マック『ミステリー・トゥ・ミー/神秘の扉』(1973年)

ミステリー・トゥ・ミー,神秘の扉,フリートウッド・マック
ミステリー・トゥ・ミー,神秘の扉,フリートウッド・マック,裏

表は…ケーキ食べて泣いてるゴリラ!裏は…聖職者とペンギンですよ!
1967年の活動開始からメンバー変遷あれこれで、フロントマンの入れ替わりでサウンドが変貌するバンド。
クリスティン・マクヴィー(Vo.Key)、ボブ・ウェルチ(G.Vo)、ボブ・ウェストン(G)、ジョン・マクヴィー(B)、ミック・フリートウッド(Dr)の5人体制でした。
70年代前半はバンド間のメンバーがドロドロ不倫な頃!
このウェルチ在籍時1971年~74年にアルバム5作品リリース、ジャケアートは別として中身のベストはコチラのアルバムかな。
しかし、彼が脱退して1977年の13枚目『Rumours/噂』が、4000万枚メガヒットのスーパーバンドになるとは皮肉な話。
現在、クリスティン・マクヴィーとリンジー・バッキンガムが、デュエット・アルバムをロサンゼルスで制作中だそうです。
なんと!ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーも参加と。
5月リリースの予定だそうで楽しみですね。

新しめのハンドではコチラが超おすすめ!
ハイエイタス・カイヨーテ『チューズ・ユア・ウェポン』(2015年)

チューズ・ユア・ウェポン,ハイエイタス・カイヨーテ

キター!文句ナシにカッコ良いジャケ&サウンド!
オーストラリア4人組の2枚目アルバム(日本デビュー作)は猿画!
私がオジャマするハイセンス選曲な音楽バー「恵比寿Fox Trot」で、若き店主ナカイエさんから教えて頂きましたアリガトウございます。
ロックというよりもジャズというよりも何て言っていいんやら、完全ノンジャンル越境ボーダレスな未来形ミクスチャーです!

ラストを飾るのはワタクシ的想い出な「霊長類の音楽」です。
チューインガム「ゴリラの歌」(1973年)

チューインガム,ゴリラの歌

英語サブタイが「ODE TO THE GORILLA」です、なるほど!
チューインガム、大好きだったんですよ!
大阪トヨナカシティー出身の松田りか&マミ姉妹です。
1972年第4回ポプコンで「ゴリラの歌」でグランプリ受賞、世界歌謡祭に出場して見事に入賞いたしました。
「風と落葉と旅びと」でデビュー!この曲は3枚目シングルに。
私が生まれて初めて買ったレコが彼女たちの「風落葉旅」!
当時のキャッチコピーは「史上最年少のシンガーソングライター」。
ベストアルバムがCD化されておりますので是非お聴き下さい!

『雑学と音楽=ザツオン』第11弾いかがでしたか?
音楽のもうひとつの楽しみ方、次回もお楽しみに♪

神部恒彦(a.k.a 北大路おさんどん)
1960年北海道生まれ。
1981年「オールナイトニッポン」のADとして放送業界で活動開始。
音楽やドキュメンタリーを中心としたテレビ・ラジオの構成/選曲を担当する。
1992年いったん全ての仕事を終了してシベリア鉄道で渡欧。
1年間に渡りフランス/スペインを拠点に欧州各国の景勝地や美術館を見て回る。
さらに渡米、自動車でアメリカ大陸を横断しながら様々な音楽聖地を巡って帰国。
幅広い音楽/雑学知識と好奇心でジャンルを問わない番組/イベント構成を手がける。
趣味:大相撲/F-1観戦、全国各地の居酒屋訪問と見知らぬ人々との会話。

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