Why American people！アメリカ人に本音を直撃！神か悪魔かドナルドトランプ！
第45代アメリカ合衆国大統領ドナルドトランプはアメリカを、そして我々日本を、どう変えて行くのか？
今週1週間、アメリカ出身のコメンテーターをお招きしてアメリカ人の視点でトランプ大統領について、語って頂きます。
最終日のけさは、アメリカのメディアの方はトランプさんをどう見ているのか？直撃します！！
トランプさんと言えば、FOXテレビが好きで、それ以外のテレビやメディアを敵にしているようなイメージがありますが、新聞はどうなのか？
ニューヨーク州ご出身で、世界最大の経済新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」の東京支局長、ピーター・ランダースさんにお話をうかがいます。
《ピーター・ランダースさんのプロフィール》
ニューヨーク生まれアメリカ出身。
1990年エール大学卒（専攻：東アジア研究）。
AP通信東京支局記者、ファー・イースタン・エコノミック・レビュー誌の東京支局長を経て、1999年ウォール・ストリート・ジャーナル入社。
東京特派員、本社一面部デスク、ワシントン支局次長などを務め、2014年2月に東京支局長に就任されています。
高嶋）さぁ、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は世界最大の経済新聞と言われますが、何部くらい発行しているんですか？
ピーター）私達は20年前からインターネットを使って、有料で提供しているんですが、今はインターネットの方が多くなっています。今は紙面が100万部、ネットが110万人ぐらい購読しています。以前は紙面の方が圧倒的に多かったので、時代の波が早く来ている感じですね。
高嶋）ピーター・ランダースさんのご見解を伺います。まずは、トランプ大統領に、イエスかノーかを突き付けていただきましょう。ピーターさんにとって、ドナルド・トランプとは… ズバリ！「ゴッド」ですか？「デビル」ですか？
ピーター）記者としては中立の立場です(笑)。新聞社にとっては、非常に良い風が吹いていると思います。トランプさんのおかげで部数も結構伸びているんで。
高嶋）株価も凄いですね。
ピーター）株価についてはトランプ大統領は景気対策として減税をするとか、インフラ投資をすると言ってますけど、実際にするのか疑問に思っています。まぁ、インフラ投資と減税をすれば、景気浮揚になるという株主の期待があるのかもしれません。
高嶋）でも、今の所、言っただけで、空手形になるのでは？これからビシバシやっていくと思いますか？
ピーター）難しい所はあると思います。選挙で言った事と実際にやる事が違う事も出て来る。一番いい例は日米関係。選挙の時は「安保タダ乗り論」。「日本はアメリカに守られているのに、充分払っていないんだ。もっと払え」と言ってましたよね。請求書を送るぐらいの勢いだったのに、実際に安倍総理と会った時には「請求する」とか一言も言ってない。
高嶋）あれはマトモに受け取っていいんですか？裏で取引があったとか、そんな事は一切ありませんか？
ピーター）今のところは聴いていないので、当面は日本は最悪の事態は避けられたと。
高嶋）個人として、ドナルド・トランプみたいな人毛は好きですか？嫌いですか？
ピーター）私はニューヨーク生まれで、私の両親とほぼ同じ世代。ニューヨークのなまりがあって、トランプさんのお父さんは昔から不動産屋さんをやっていて、親の世代には馴染みがある。
高嶋）なじみが深いから、妙な性格も許容出来るという事ですか？
ピーター）そこまでは言えない(苦笑)。
高嶋）アメリカと日本の景気は？
ピーター）アメリカの景気は上向いていて、この前、ムニューシン財務長官が「3％成長を目指す」と言ったんです。一定期間は減税すれば、一時的には景気浮揚策となるので、悪くはならないと思いますよ。
高嶋）日本は輸出の事を考えれば、円安の方がいいんでしょうけど？
ピーター）つい最近まではトランプ大統領は日本と中国を名指して「自国の通貨を切り下げて、アンフェアな貿易をしているのは、けしからん」と言っていたんです。しかし、ふたを開けてみたら、財務長官になったばかりのムニューシンが「強いドルがいい」、つまり、現状維持でいいんじゃないかと言っていて、選挙時の話と違っています。選挙時と話が変わって来ていて、もう、財務長官に任せているんだと思います。
特集企画「アメリカ人に本音を直撃！神か悪魔かドナルド・トランプ」。
最終日のけさは、世界最大の経済新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」の東京支局長、ピーター・ランダースさんにお話を伺いました。
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2月24日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ！「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
