2/28(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④
韓国に配備される米軍のTHAAD終末高高度防衛ミサイル。Xバンドレーダーによって中国が丸裸にされる？
7:10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター富坂總(ジャーナリスト･拓殖大学教授)
韓国におけるTHAAD配置を中国が激しく非難
アメリカ軍の最新鋭迎撃システムTHAAD（サード）終末高高度防衛ミサイルの配備先に決定された韓国南部のゴルフ場を保有する韓国ロッテグループの系列会社は昨日、このゴルフ場を国有地と交換することを承認しました。これに対し中国外務省は強烈な不満を表明すると激しく非難しました。
森田） このTHAADの配備先としては、韓国南部の星州（ソンジュ）というゴルフ場が決まっていました。このゴルフ場を保有する韓国ロッテグループの系列会社が昨日理事会を開いて、国防省との合意に基づいてゴルフ場を国有地と交換することを承認しました。アメリカと韓国は当初、年末までにTHAADの配備を想定していましたが、アメリカ側が前倒しを求めて6月末までにTHAADの配備完了を目指すということです。これに対し中国は再三反対を表明してきておりまして、チャーター便の受け入れの拒否だとか、韓国芸能人の中国国内での活動を規制するなど、報復処置を続けております。関係者によりますと、配備先の土地を所有する韓国ロッテグループ側に対しても、去年中国国内の事業所などに税だとか衛生などに問題があったということで、異例の一斉調査を行うなど、こちらにも嫌がらせをしているという状況です。
高嶋） オバマさんの置き土産みたいなものですけど。THAADっていうものは、中国や海外にとっては本当に嫌なものですね。
冨坂） 一番重要なのは2千キロ先のゴルフボールまで見えるというXバンドレーダーですね。
高嶋） 2千キロ？
冨坂） 物凄い制度の高いものです。
高嶋） 中国どころじゃないと？
冨坂） 中国が一番嫌がっているのはそれでして、自分のところを丸裸にされてしまうのですよ。まさにオバマさんの置き土産で、最後のピースを埋めにきたようなものですね。ヨーロッパの方ではポーランドとルーマニアでも進んでいますので、両方でやられたらワイパーのように全部見えてしまいます。
高嶋） ルーマニアとポーランドではTHAADは配備していますか？
冨坂） これからです。おそらく迎撃ミサイル基地として稼働するとみられているので。
高嶋） では挟み撃ちで。
冨坂） 全ての大陸がクリアになってしまうかもしれない可能性があり、中国としては逃げ場所は海しかなくなります。ロシアなんかは北極海に潜水艦をどんどん出すようにやっていますね。
THAADでアメリカは守れるが、韓国は守れない
高嶋） そんなに破壊力というか、精密なものなのですか？
冨坂） そうですね。実は中国と韓国の間の話し合いの中で、Xバンドレーダーの距離を6百キロに縮めるから、とすり寄ったことがあるみたいで。だけど、結局は韓国が運用するわけではないのではなく「米軍でしょう？」と言われ、けんもほろろに突っ返されたと。
高嶋） 韓国側もあんまりいい気分ではないですね。
冨坂） THAADの高高度迎撃ミサイルシステムですから、北朝鮮から飛んでくる改良型スカッドが長距離砲なので、ほとんどTHAADの下をかいくぐります。
高嶋） 関係ないと？
冨坂） THAADで韓国を守ることはできないですよね、実際は。
高嶋） THAADを韓国に配備をしたら北朝鮮からのミサイルを防げるのではないかと思っていましたが。
冨坂） アメリカに飛んでいくミサイルは防げますよ。韓国に向かっていくものが無理ということで。
高嶋) へええ。良い面の皮ですね。
この話を聴き逃したあなたは、下のバナーをクリックしてradikoのタイムフリーで聴いていただくことができます。
