3/3(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
トランプ政権が対北朝鮮政策の見直し、テロ支援国家再指定へ
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)
北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者が今日釈放
北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、逮捕者の中で唯一の北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者が証拠不十分で今日釈放され国外退去となります。事件への関与が疑われている北朝鮮国籍の8人のうち、唯一逮捕されたリ容疑者の釈放で捜査は難航すると見られます。
高嶋) 読売新聞の一面なんか今日トップですよね。『北朝鮮籍の男釈放へ。事件解明停滞も』ということですが。
森田) このリ・ジョンチョル容疑者は、別の北朝鮮国籍の容疑者が現場のクアラルンプール国際空港に来た際に乗った車の所有者だったということで逮捕に繋がりましたが、その車が見つかっていない、それから空港の監視カメラにも映っていないということです。リ容疑者は車が突然なくなったと供述しておりまして、事件との関連を裏付ける証拠が得られなかったということで、今日証拠不十分で釈放され、有効なパスポートを持っていないということで国外退去になるということです。北朝鮮はマレーシアに突如政府高官の代表団を派遣しまして、その広報担当者は死亡した男性の死因は心臓発作の可能性が濃厚だと述べ、死亡したのは自国民のキム・チョルであって、金正男氏ではないと認めていません。一方でマレーシアのザヒド副首相は北朝鮮国民がビザなしでマレーシアへ渡航できる制度を、来週、今月の6日から中止して、ビザの取得を義務づけると述べております。こうした中アメリカの新聞ウォールストリートジャーナルによりますと、複数のアメリカ当局者がトランプ政権の対北朝鮮政策の見直しを始め、軍事行使や体制転換を含めてすべての選択肢を検討していると述べています。また北朝鮮をテロ支援国家に再指定するという検討も進めているという状況です。
北朝鮮にアメリカが武力も視野に入れる?
高嶋) マレーシアが北朝鮮に国交断絶というのはありえますかね?
宮家) まああり得るでしょうね。だけど国交断絶してもしょうがないと。
高嶋) 国交断絶したら、大使館で威張っている奴ら全部捕まえることはできるの?
宮家) 捕まえるっていうか、帰りますよね。
高嶋) この容疑者の男を帰すのにあっさりしていません?
宮家) たいした役割を果たしてないのでしょう。
高嶋) ドアン・ティ・フォンとシティ・アイシャ被告は死刑になるかもしれない2人も直接見たこともないと言っていますけど、すぐに信じられるものですかね?
宮家) あらゆるカメラ、状況証拠から彼を起訴はできない。それをやったとしても、あまり関与はしていなかったと思いますよ。
高嶋) アメリカが武力も視野というのはどう思いますか?
宮家) 今まである意味で宥和政策というか、譲歩をして静かに話し合いでという対応でした。力ずくでどーんとやることなんてなかった。 それで北朝鮮がつけあがって核兵器を作ったとしたら、ある程度力を見せることは大事なのかもしれない。でも本当にやったら大戦争になりますよ。だからあれはブラフ、脅しですよ。テロリストのリストにまた載せるというのは十分あり得ることですが、段階的にやっていくと思います。
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