3/7(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
韓国のTHAAD配備を警戒する中国
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
経済水域内に4発弾着~米韓合同軍事演習に対する恒例の行動
安倍総理)極めて正確に着弾をさせているという点もあります。これは北朝鮮が新たな段階の脅威であることを明確に示したものであると思います。
高嶋)昨日の国会委員会での安倍総理の発言ですけれども、秋田沖に弾道ミサイル4発弾着ということなのですが、今入ってきている情報を見ると、アメリカ国防総省の報道部長によると「ミサイルは5発発射され、1発は打ち上げに失敗し、4発は日本海に落ちたのを確認した」ということで。日本の新聞では3発がEEZ(排他的経済水域)内に落ちたということなのですが、この辺少し齟齬がありますね。
富坂)これ多分最初は韓国の情報ですよね。その後でアメリカからの情報が出ているという解釈だと思います。
高嶋)なるほど。新聞によって指摘が違いますけども、米韓合同軍事演習に対抗していると。富坂さんに言わせると、その年度によって演習の規模が違うみたいですね。
富坂)そうですね。奇数の年と偶数の年で規模を大きくして、小さくするという、順番にやってきているのですよね。
高嶋)今年はどうなのですか?
富坂)今年は実は連続で大規模なのですよ。これは非常に注目されているのですけど、まあ、米韓軍事合同演習中に北朝鮮が何かするというのは毎年やっていることなので、恒例行事なのですけど。その中で今回も軍事演習に北朝鮮が反応していますけども、ところが今回の演習に関しては中国がとても敏感になっているというのがあるのですよ。
今年度の米韓軍事演習はTHAAD配備への布石~警戒する中国
高嶋)THAAD(サード)ミサイルですか。
富坂)そうなのですよ。実はこの演習にはTHAADが参加しているのです。だからこれは異例のことで、中国が警戒しているのは演習をやっているということでそのままTHAADが配備されてしまうのではないかということなのですよね。改めて配備するとなると大変なことになるので、北朝鮮への対策の演習ですよってやっている間に置いちゃう、というね。だから要するに中国が「今回の演習の目的は北朝鮮ではなく中国だ」と言っているのですよね。
高嶋)私が興味あるのは、ロッテが高台にあるゴルフ場をTHAAD用に提供して代替地を代わりに貰ったということですけど、ゴルフではかなり打ち上げの難しいコースのてっぺんにTHAADを据えるということですよね。
富坂)そうですね。つまり見渡せる高台に、ゴルフ場ってやはりまとまった土地がありますので、それを一気に手に入れるというのはとても恵まれた場所なのですよね。
高嶋)中国側はすごいじゃないですか。北京や瀋陽、上海にあるロッテの店23店舗全部嫌味で停止処分にするという。
富坂)昨年末から査察をものすごく行っていたのですよ。だからすごい嫌がらせをしていたのですけども、でもロッテも刃向いようがないですよ、これ。ロッテをいじめてどうするのだと私は思いましたけどね。
精度を上げる北ミサイル~迫り来る脅威から日本を守る方法は?
高嶋)根本的な問題ですけど、今のところ笑っていますよね、いつも日本海にボッチャーンと落ちているから。だけど日本に届けようと思えばもう撃てる訳でしょ。
富坂)もちろん。前回稲田防衛大臣が会見をした時も、要するにミサイルの精度が高まってきていると。今回も同じようなことを言っているので、距離だけではなくて正確に着弾させる能力を身に付けているというように見た方が良いですね。
高嶋)日本は大丈夫なのですか? それで。
富坂)相手がそういうものを“持つ”ということと“使う”という政治判断は違いますから、撃たせないようにするという方法はいくらでもあると思います。中国なんかはそういう“撃たせない”という自信がありますよね。
高嶋)政治力でね。
富坂)世界の政治家というのは自分の権力が長く続くということを目的としていますから、それを無暗に遊びで撃ったりはしないので、そういった制御の方法はあると思います。
高嶋)“暴発北朝鮮”もまだその段階ではないということですか?
富坂)そうですね。本当に追い詰められた時に何をするかというのは分からない話ですが、そこまでのことでなければある程度保っていけるのではないかなという感じですね。
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