3/7(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
日本のバブル時と同じ!真面目に勉強しない今どきの中国人留学生の実態
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
年々増える中国人留学生 年間52万人が英語圏へ留学
高嶋)今日は中国人留学生のお話をお聞きしたいのですけれども、ここにひとつの数字がありまして、去年は52万人もの若者が海外留学して、それは2000年に比較すると13倍以上になっていると。さすが世界第二位のGDPを誇る国だなと。まあ規模もデカいですけども。だけど、日本にはあまり来ないのですか?
富坂)そうなのです。ちょっと今不人気なのですよね。まあ、現地に溶け込んで移住権が欲しいとか、そんな狙いの人も結構いますけど、そういう意味になると日本はなかなかハードルが高いのですよね。それもありますけど、やっぱり純粋に「ちょっと日本語を今勉強してもな……」っていう感じになっていることは確かですね。
高嶋)日本に来る場合はまず日本語を勉強しなければならないですからね。主な国というと、どのような所に留学するのですか?
富坂)やはりアメリカ、イギリス、オーストラリア、あとはカナダもあると思いますね。なんというか、皆が行きたがるような所、英語圏ですね。特に、やはりアメリカはもう本当に行きたい国ですよね。イギリスもそうですけど、イギリスは比較的真面目に勉強する人が行く印象ですね。オーストラリアになると、半分ぐらいは「何しにいくんだろうな」っていう感じになって。
かつては3割、今は8割が中国に戻る
富坂)それで、いわゆる昔は留学したら(現地に溶け込んで、就職してしまって)もう帰ってこなかった。ところが最近は国に帰ってくる人が多いようです。今回ウォール・ストリート・ジャーナルが数字を出しましたが、2006年には33%しか帰ってこなかったのが、今は80%になっている。
高嶋)かつては全留学生の3割しか戻ってこなかったものが、今はもう8割が戻ってくると。それはどういう意味ですかね? やはり中国に戻ってきた方が立場良いですかね?
富坂)そうですね。中国自体に仕事があるということもあると思うのですけど、私が昨日少し訊いてみたら、利口じゃない学生がけっこう行っていて、まともに覚えて来ない人もいるらしいですね。
高嶋)かつての日本みたいですね。バブル時代の留学。
富坂)それで留学生が30万人を超えたくらいからそういうものが顕著になってきていて、今はアメリカとかオーストラリア、カナダなんかはコミュニティがしっかりあるので、一言も英語を喋らないで生活できてしまうのですよね。
高嶋)日本がバブルの頃、私の息子も留学に行きまして、2年間語学留学していましたけども、もう向こうに行って日本人同士でつるんでいて、帰ってきても全然英語を使えないというね。頭掻いてるというか(笑)。
富坂)今ニューヨークなんかもそうですよね。だからそういうところも中国は上手に後を追っているという感じですかね(笑)。
高嶋)なるほどねえ(笑)。そういう話を聞くと、今日本でマスコミとかで活躍しているパックンでも誰でも、大したものですよねえ。あれだけ短期間で語学をこれだけ身に着けてしまうというね。私なんかよりよっぽどボキャブラリーが豊富ですよね。
富坂)逆に言うと中国人も別に語学留学じゃなくても仕事をやる気で日本に来たりするとすごく上手かったりしますよね。だから、ただぼんやりと語学留学をする人が一番だめなのかもしれないですよね。
高嶋)逆に、これも中国でいう豊かさの象徴なのかもしれませんね。
富坂)そうですね、そういうことかもしれませんね。
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